カリフォルニア州知事のArnold Schwarzeneggerは28日(米国時間)、電子投票システムをつかった投票結果を紙でバックアップすることを求める法案に署名し、この法案が成立した。
ペーパーレスの電子投票システムを積極的に導入してきたカリフォルニア州は、2006年の予備選までに発効するこの新しい法律の要求に合わせて、電子投票機の更新または交換を求めている。同法ではまた、2005年1月1日以降、新しい電子投票機を認定しないとしており、2006年1月1日以降は投票機の購入も禁止している。
この法案は、SB 1438と呼ばれ、Ross Johnson(共和党・オレンジ郡)とDon Perata(民主党・アラメダ郡)の2人の上院議員が共同で作成したもの。紙によるバックアップを求める法案を検討し始めた州はほかにもあるが、これを立法化するのはカリフォルニア州が初めて。
同法は、電子投票制度の弱点をめぐる批判に応えるもの。セキュリティ研究者らは、現在のシステムには重大なセキュリティ上の脆弱性があり、電子投票の信頼性と安全性を確保するための方法として、紙によるバックアップを勧めていた。
カリフォルニア州のBill Lockyer司法長官は、同州で使用されている電子投票機のメーカー、Dieboldを詐欺容疑で告訴するつもりだと語った。カリフォルニア州は、Dieboldがテストも承認も受けていない自社製品について、虚偽の主張を行った点を追求する構えだ。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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