マイクロソフトが8月よりベータサービスを行っているBlogサービス「MSN Spaces」。同社執行役 最高技術責任者で米Microsoftバイスプレジデントも務める古川享氏がBlogを始めたことが注目されているが、実はもう1つ、ビッグネームが書いているBlogがあった。その人とは、「Windows君」だ。
「Windowsな生活」というタイトルのこのBlogには、Windowsにまつわる様々な出来事がつづられている。8月6日に最初のエントリがあり、最近はもっぱら9月1日に発表されたWindows XP Service Pack 2(SP2)の話でもちきりだ。
Windows君のプロフィールは、男性、日本在住、職業は「窓拭き職人」。年齢や結婚歴は明らかにしていない。
Windows君とは一体どんな人物なのか。CNET Japanでは、Windows君から直接話を聞くことに成功した。ただし、電話取材だが。
同社によると、Windows君というのは世を忍ぶ仮の姿。実際はWindowsの製品担当者がBlogを書いているのだそうだ。しかし「Windows君プロジェクト」は社内にも秘密で、担当グループ内ですら知っている人はごく一部だという。「社内でもまだ知らない人がほとんどなんじゃないですか」とWindows君は笑う。
もともとは製品担当者がMSN Spacesの開始に伴ってBlogを始めたことがきっかけで、Windows君という名前も「すべてシャレ」と話す。窓拭き職人という職業も、「窓職人」というWindowsの使いこなし方を紹介するインタビューやコラムを集めた同社のサイト名とかけたもの。実際、サイト名を考える会議で「窓拭き職人」という案も出たが没になったのだという。
Blogの魅力についてWindows君は、「読んだ人の自由なコメントが聞けるのがうれしい」と話す。「パソコン通信時代はユーザーが掲示板でマイクロソフトに関して様々な議論を行っていて、“一理ある”と思う意見も多かった。Blogでも健全な議論ができればいいと思う」
気になるのはWindows君の今後だ。キャラクター化を期待したものの、「そんな予定は一切ない」と断言された。「Blogでは記者発表会では出てこない裏話なども書いていきたい」として、同業界の人やユーザーの人など、さまざまな人に見てもらいたいと話している。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」