Apple Computerが米国時間1日、iTunes Affiliate Programを発表した。オンラインミュージックストア「iTunes」に顧客を誘導してくれたサードパーティーサイトに対し、手数料を支払うという。
Appleによると、同プログラムを利用するウェブサイトは、iTunesに掲載された特定の商品ページに直接リンクを張ることができ、そのリンクをたどった顧客が音楽をダウンロードすると利益の一部を受け取れるという。このほかにも同社は、学生を顧客として取り込む目的で、大学向けのサイトライセンス契約を無償で提供している。また、同社はボリュームディスカウントプログラムによる売上拡大も試みている。
同社の関係者は、同プログラムについて、顧客がiTunesにアクセスする経路を拡大させたり、パートナーを通じて同サービスの知名度を向上させたりする良いチャンスだと述べる。iTunesと大量取引を行う個人/企業と、同社バックエンド業務の間のリンクが提供されるということは、AppleがWebサービス分野における取り組みをさらに強化する準備を整えつつあることを意味している可能性がある。Webサービスとは、標準化されたインターフェースを使ってコンピュータやソフトウェア、ネットワークを簡単にリンクさせるための技術だ。
Appleは、同プログラムの運用について、詳細な情報は明らかにしていない。
iTunesで膨大な数のダウンロード販売に成功している同社だが、運用次第で利益をもっと増加させることができると以前に認めている。これまで同社は、iTunesのことを、iPodミュージックプレイヤーをはじめとするハードウェアを販売するためのマーケティングツールと見なしてきた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」