グーグル、IPO初日は株価が18%上昇

Stefanie Olsen(CNET News.com)2004年08月20日 12時24分

 Googleの株価がNasdaq上場初日、約18%上昇した。

 同社株の売出価格が85ドルであったことや、Googleが異例ともいえる形式の新規株式公開(IPO)を実施したことを考えれば、株価の上昇は意外だった。株の売出価格は、買い手が初日の取引で「ひと儲け」できるように低めに設定されるのが一般的だが、Googleは、調達額を可能な限り増やそうと珍しいダッチオークション形式を採用していた。

 同社株は100ドルの初値を付けた後、100ドル33セントで取引を終えた。なおティッカーシンボルは「GOOG」に決定した。

 Thomson FinancialのIPOアナリスト、Richard Petersonは、「その日の最初の取引が1日のムードを決めてしまう。最終的にはもっと高値が付くようになるだろう。これより安値で取り引きされていたら、投資家は態度を決めかね、取引を傍観したかもしれない」と語った。

 Nasdaqの広報担当は、Googleの出来高は取引開始後13分で650万株に達した、と述べた。

 今年、IPOを果たした企業の初日の株価上昇率は平均約10%だが、ハイテク企業の場合は平均14%である。だが、同社の株価については、多くのウォールストリート観測筋が、上場後は値を下げるだろうと予想していた。

 Googleは米国時間18日、売出価格を1株あたり85ドルに設定した。この公開価格は、当初想定されていた1株あたり108〜135ドルという価格帯を大きく下回る。Googleおよび同社の株式を売り出す株主は今回、1960万株を売却し、16億6000万ドルの資金を調達した。

 今回のIPOは、Googleの検索サービスと広告ネットワークの価値を確認するバロメーターだと考えられる。Googleは今回調達した資金を、ウェブ検索業界の支配権をめぐってライバルのYahooやMicrosoftと戦うための軍資金にあてることになる。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。

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