Googleの株価がNasdaq上場初日、約18%上昇した。
同社株の売出価格が85ドルであったことや、Googleが異例ともいえる形式の新規株式公開(IPO)を実施したことを考えれば、株価の上昇は意外だった。株の売出価格は、買い手が初日の取引で「ひと儲け」できるように低めに設定されるのが一般的だが、Googleは、調達額を可能な限り増やそうと珍しいダッチオークション形式を採用していた。
同社株は100ドルの初値を付けた後、100ドル33セントで取引を終えた。なおティッカーシンボルは「GOOG」に決定した。
Thomson FinancialのIPOアナリスト、Richard Petersonは、「その日の最初の取引が1日のムードを決めてしまう。最終的にはもっと高値が付くようになるだろう。これより安値で取り引きされていたら、投資家は態度を決めかね、取引を傍観したかもしれない」と語った。
Nasdaqの広報担当は、Googleの出来高は取引開始後13分で650万株に達した、と述べた。
今年、IPOを果たした企業の初日の株価上昇率は平均約10%だが、ハイテク企業の場合は平均14%である。だが、同社の株価については、多くのウォールストリート観測筋が、上場後は値を下げるだろうと予想していた。
Googleは米国時間18日、売出価格を1株あたり85ドルに設定した。この公開価格は、当初想定されていた1株あたり108〜135ドルという価格帯を大きく下回る。Googleおよび同社の株式を売り出す株主は今回、1960万株を売却し、16億6000万ドルの資金を調達した。
今回のIPOは、Googleの検索サービスと広告ネットワークの価値を確認するバロメーターだと考えられる。Googleは今回調達した資金を、ウェブ検索業界の支配権をめぐってライバルのYahooやMicrosoftと戦うための軍資金にあてることになる。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
地味ながら負荷の高い議事録作成作業に衝撃
使って納得「自動議事録作成マシン」の実力