マイクロソフトは8月10日、サイバードと提携し、共同で携帯電話コンテンツの検索サービスを開始すると発表した。サービス名はMSNモバイルサーチ。同日より提供を開始する。
今回の提携に伴い、マイクロソフトはサイバードのグループ会社ギガフロップスが保有するモバイルサイト検索サービス「ギガコード」の営業権を取得した。買収金額は明らかにしていない。サービスの運営や広告営業はマイクロソフトが担当し、サイバードはサービスの保守・運用を手掛ける。企画開発に関しては両社が共同で行う。
MSNモバイルサーチはサイバードが持つデータベースを活用し、約8万件の携帯電話向けサイトの中からPCと携帯電話の両方で検索ができる。携帯電話の対応端末はNTTドコモ、au、ボーダフォンのインターネット対応端末(ただしモノクロ端末には対応していない)。ユーザーはIDとパスワードを登録すれば、検索したサイトを30件までサーバ上にブックマークとして保存できる。「会社や自宅のPCでコンテンツを検索し、移動中に携帯電話から見ることが可能になる」(サイバード常務取締役の中島謙一郎氏)
「MSNモバイルサーチ」。PCと携帯電話の両方から検索できる |
中島氏は「『野球』というキーワードを他社のサービスで検索したら43件しかヒットしなかったが、MSNモバイルサーチでは66件もヒットした」と話し、今回のサービスに自信を見せた。
MSNモバイルサーチでは、検索のほかディレクトリも用意。着信メロディ、待受画像などのカテゴリからサイトを探すこともできる。ここではサイバードが提供するサービスが上部に表示されるようになっており、「サイバードにとっては、コンテンツ事業との相乗効果も期待できる」と中島氏は話す。今後は他社のサイトを上部に表示させ、広告収入を得る計画という。
マイクロソフト執行役MSN事業部長の塚本良江氏は「米Microsoftでは、ウェブだけではなくローカルやイントラネットなど、データの保存場所に関わらず、いつでも欲しいときに情報が利用できるよう、過去最大級の投資をしながら検索エンジンを開発している。今回のMSNモバイルサーチも同じ流れにある」と説明。さらに「PCと携帯電話の両方を利用するユーザーの数は年率30%で伸びている。ここにサービスを提供していきたい」とした。
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