「KerryEdwards.com」というドメインの行方が宙に浮いている。儲けにつながりそうなこのドメイン名に対して最高額のオファーを提示した購入希望者が後に手を引いてしまったからだ。
大統領選出を目指すJohn Kerryが副大統領候補にJohn Edwardsを指名して以来、www.kerryedwards.comのトラフィックが急増し、同時にドメイン名購入の申し入れも多くなった。
このドメイン名の持ち主のKerry Edwardsは、申し入れや問い合わせが殺到したため、ドメイン名やWebサイトを売買するSedo.comという業者に販売を委託した。
Sedo.comは、7月19日のオークション開始以前に最高で15万ドルの提示を受けていたことから、この金額を入札の出発点とした。しかしSedo.comのCEO、Matt Bentleyによると、この購入希望者は7月31日の締切日前に入札から降りてしまったという。
同社はその後、数十人の「筋のありそうな」入札者に接触し、直接交渉を開始した。
「真剣に購入を希望する人のほとんどは、法律事務所か他の代理人を通して入札した」とBentley。「われわれは入札者に、このサイトを手に入れて何をしたいのかに関する情報開示を求めなかった」(Bentley)
インディアナ州で保釈保証金事業を営むEdwardsは、家族の写真を掲示するためにこのサイトを作成した。Edwardsによると、上院議員1期めの富豪の法廷弁護士が副大統領候補に指名される前後から、このドメイン名に関心を示す買い手からの電話がいくつかあったという。
「Edwardsと発表された後、Kerry陣営から電話があった。そして、私にこのドメインを手放す気はあるかと聞いてきた。5桁の金額のオファーがあると私が答えると、彼らはそれ以上何もしたがらなくなった」とEdwards。「もしこのドメインを寄付すれば、Kerryが大統領になった暁にはホワイトハウスにKerryを訪ねるという好意に与れたかもしれないね」(Edwards)
Kerryが副大統領候補を発表した直後、Edwardsは自分の所有するドメイン名に対して40〜50件の入札を受け取った。入札値は1000ドルからから始まり、やがて数万ドルに達した。一方、ふだんのヒット数は月に3件という同サイトへのトラフィックは、3週間で40万件に跳ね上がった。
「このドメイン名を売れば、1万5000〜2万ドルは儲けられるだろうと思った」とEdwardsは述べ、「このドメイン名にこれほど高額な買値が提示されたということは、Kerryが勝つと考えている人たちがいるということだ。もし勝ち目がないと思っているなら、こんな高値で入札したりはしないだろう」と付け加えた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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