週給223ドルの仕事を解雇されたことに腹を立てた英国の10代の少年が、元上司への恨みをはらそうと、500万通もの電子メールを送り付けたところ、元勤務先のウェブサイトがダウンしてしまった。
この若者は、タイムシートへの記録を怠ったとして仕事を解雇された。不当な扱いを受けたと感じたこの少年は、勤務していた英国の保険会社Domestic & General Groupに対してDoS(サービス拒否)攻撃を仕掛けることを思いついた。
スパム攻撃を仕掛けた結果、同社サーバに不具合が生じ、ウェブサイトがダウンした。機会逸失などによる被害額は推定3万3422ドル(1万8000ポンド)。この金額は、少年が勤務していた当時の給与3年分に相当する。
英The Sunの報道によると、この少年は、毎秒100通の電子メールを送信できるスパムツールをインターネットからダウンロードし、使用したことを認めているという。
同紙によると、少年はサーバをダウンさせるメールを500万通も送信したことには明確に触れていないものの、送信した電子メールは無害であり、映画の「決めゼリフ」を書いたものに過ぎないと主張しているという。
サーバがダウンして企業が大混乱に陥ったときは、この少年も喜んだかもしれない。しかし、さすがにロンドン警視庁のコンピュータ犯罪捜査官が玄関のドアをノックしたときは震え上がっただろう。
少年には懲役6カ月もしくは最高9283ドルの罰金が科される。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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