もし今自由に使える100万円が手元にあったとしたら、あなたはどのドットコムビジネスに投資するだろうか。
6月28日、データセクション代表取締役 CEOの橋本大也氏と、海外のドットコムサイトを紹介するサイト「百式」を運営する田口元氏が、最先端のドットコムビジネスを探す「ドットコム会議」を都内で開催した。会場には約100名が集まり、それぞれが投資したいと考えるドットコムビジネスについて議論を交わした。
会場ではまず、CNET Japan編集長の山岸広太郎と橋本氏、田口氏の3人が、それぞれ投資したいと考えるドットコム企業を5つ紹介した。山岸は、データ量が膨大化したインターネットコンテンツにおいて、今後は検索技術や分類技術などが重要になると指摘。SEO最適化を行うQuigo Technologiesや、膨大なニュースサイトのコンテンツをリアルタイムで収集・分類するMoreover Technologies などを紹介した。
「ドットコム会議」を主催する橋本大也氏 |
橋本氏は、「自分が注目するコンセプトの中ですでに実現されているもの、もしくは考えたものに近い先端的なもの」を挙げる。
1つ目のコンセプトは「整理しない情報ツール」だ。ハードディスクの価格が安くなり、検索技術が発達した今、情報は整理せずに検索すればいいというコンセプトだという。これを具現化した例として、高速検索機能付のメールソフトBloombaを示した。ほかにも、同じ場所にいる人たちにコミュニケーションツールを提供する「Local Free Messaging」に着目。Bluetooth対応の携帯電話同士で、その場にいる人に無線でキャラクター付きのメッセージを送りあえるTagTextを紹介した。
田口氏は、宣伝メールなどの広告が増えてくると、人は購買の判断基準を個人の評価に求めると指摘。「ネット上で会話があるところに人が動く。人が集まるということはビジネスになるということであり、ネット上の会話を促進している企業に投資するべき」(田口氏)と話す。例として、友人がいまどのオンラインゲームをプレイしているかが分かるインターネットメッセンジャー(IM)のXfireや、テレビとビデオの接続方法など、ちょっとしたテクニックを映像で紹介しあうコミュニティサイトThisIsHowYouDoIt.comなどを挙げた。
後半では参加者がグループディスカッションを行い、自分が考えたドットコムビジネスについて紹介しあった。すぐにでも実現しそうなサービスから、今後技術の発達によって可能になりそうなものまでさまざまなアイデアが出され、優秀なものには商品が贈られていた。
橋本氏と田口氏は毎月1回「無敵会議」という名称でイベントを開催している。7月は「起業会議」と題したイベントを行う予定となっている。
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