映画製作者のMichael Mooreは米国時間3日、論争を巻き起こしているドキュメントフィルム「Fahrenheit 9/11」予告編のストリーミング配信を開始した。
この予告編は、Mooreのウェブサイトで公開されており、劇場でも4日から上映が始まる予定だ。
同作品は、世界貿易センタービルと米国防総省へのテロ攻撃をめぐって起こった様々な出来事を、批判的かつ非常に私感的に取り上げており、Walt Disneyが配給を拒否したとMooreが明らかにしたことで、多くの注目を集めるようになった。
Mooreはこれまで、銃規制や労働政策などの問題に取り組んだ作品を手がけてきた。同氏は、Disneyが配給を拒否したことについて、この映画のなかにBush大統領および現共和党政権に対して批判的な部分があり、それを封じようとしたものだと主張している。
先週、権威あるカンヌ映画祭で「Fahrenheit 9/11」が最高のパルムドール賞を受賞したことで、この論争はさらに激化した。
Mooreは、映画スタジオのMiramaxを率いるBobとHarveyのWeinstein兄弟が同作品を600万ドルで買い取り、提携するLions Gate FilmsとIFC Filmsを通じてこれを配給することを3日に発表した。
本作品の封切り予定は6月25日だが、待ちきれないファンは予告編でもその雰囲気を味わえる。この予告編ではMooreの強い対決姿勢が描写されており、連邦議会議員に自分たちの子供を軍隊に志願させ、イラクに送り込むよう求めたり、法案承認前に目を通さなかった議員たちへの当てつけに、ワシントンを車で移動しながら反テロ法の条文を拡声器を使って読み上げるなどしている。
ウェブは、ハリウッドが作品を宣伝する場所として一段と重要な存在となってきている。ストリーミング配信される話題作の予告編は、劇場での予告編上映が始まらないうちから、大量のトラフィックを集めている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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