Jobsは、同社が契約制音楽配信サービスの必要性をまだ感じていないとの考えを改めて述べ、顧客は携帯音楽プレイヤーで持ち歩けない音楽の配信サービスに料金を支払いたがらないと語り、またレコード会社は妥当な金額で消費者がそうするのを許可しないだろうと主張した。
Microsoftには、携帯音楽プレイヤーに転送された楽曲に時間制限をかけることで定額サービスの楽曲を利用できるようにする「Janus」(コード名)というの技術がある。
Jobsは、「Microsoftはコンテンツを所有していない。そして、コンテンツの所有者はこれを良いアイデアだと思っていない」と指摘している。
Jobsは、ビデオ機能やカラー画面など、Appleが今後iPod向けに用意する可能性のあるものについて問われたが、当面はオーディオに重点を置くと語った。
「人々は、音楽を聴くためにこれらのデバイスを購入している」とJobsは話し、ビデオの視聴と異なり、多くの人が何かをしながら音楽を聴く点を指摘して、「映画を見ながら車は運転できない。両方は無理だ」と説明した。
iTunesの新機能としてはほかに、サウンドファイル作成時の「ロスレス・エンコーディング」オプションがある。アップルによると、このオプションを選ぶことで、CDと同じ音質を維持しながら、ファイルの容量を非圧縮ファイルの半分に抑えられるという。
Appleはさらに、Windows Media音楽ファイルを、iTunes Music StoreがサポートするAACフォーマットに変換する機能も追加した。ただし、Windows Mediaファイルの変換・再生機能は、保護のかかっていない曲にしか対応しない。
市場調査会社のJupiterが先頃実施した調査によると、携帯音楽プレイヤー購入者のうち、MicrosoftのWindows Mediaフォーマットのファイルを好む者は7%で、一方AACフォーマットを好む者は1%未満であるという。
Appleでは現在、同社が合法ダウンロードサービスのマーケットシェアを70%握っていると話しているが、価格をiTunesより安く設定する小売大手のWal-Mart Storesなど、この分野には多数の企業が参入している。さらに、Microsoftも今年後半にこの市場への参入を計画している。
Appleでは、現在は1週間当たり約270万曲、年換算で1億4000万曲を販売していると述べている。
これに関してJobsは「初年度は驚異的な成長率を達成したと思う」と述べている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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