Yahoo関係者は米国時間7日、ライバルのGoogleやMicrosoftの発表を受け、Yahooでもソーシャルネットワーキングサービス参入の準備を進めていることを示唆した。
Yahooの検索部門バイスプレジデントTim Cadoganは、将来ウェブ検索を友人と一緒にできるようになると述べた。
Stanford Business Schoolが今年からはじめたテクノロジーカンファレンスで講演した同氏は、「そもそもウェブは情報共有するためのものだ」と述べた。
Cadoganによると、Yahooは近い将来、 離れた場所にいるユーザー同士が、同社のインスタントメッセージ(IM)機能を使って、同時に検索を行えるようにするという。「まだ始まったばかりだ。これからたくさんの新しい機能が登場するだろう」と語ったCadoganは語った。なお、同氏はOvertureの元幹部で、Yahooによる買収で同社に移籍してきた。
ソーシャルネットワーキングは、ポータルやサーチエンジンプロバイダが注目するサービスだ。2週間前、MicrosoftのMSN Web部門は、インスタントメッセージ機能を使ったソーシャルネットワーキングサービスを、今年の後半には開始する予定だと発表した。
一方Googleでは、先頃「Orkut」というソーシャルネットワーキングサービスのテストを開始した。Googleのエンジニア数人が自由時間を利用して生み出したこのサービスはまだ開発の途中だが、同社CEOのEric Schmidtは準備が整い次第このサービスを正式に立ち上げるとしている。同氏によると、OrkutによってGoogleは利用者から有益な登録データが得られるようになるという。
今年1月に登場したEureksterという別の新しい検索エンジンは、Yahooが提案した機能をすでに実現している。自分の情報を登録した個人は、電子メールで友達を検索エンジンネットワークに招待できる。検索が1回行われるごとに、この検索エンジンには学習機能があり、最終的にはパーソナライズされた検索結果を提供し、ユーザーコミュニティの内部で人気サイトの情報を共有する。
Cadoganは、GoogleやAskJeeves、eBayの幹部らと共にパネルディスカッションに参加し、検索エンジンプロバイダが今後どのような革新をもたらすかという質問に応えて、このコメントを行った。同氏はまた、ソーシャルネットワーキング以外では、Yahooでのローカル検索やパーソナライゼーションへの取り組みを強調した。ローカル検索やパーソナライゼーションは、他の検索プロバイダも熱心に取り組む重要な分野だ。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス