Googleはもともと検索サービスからスタートした企業だが、その同社が今度は無償電子メールサービスに狙いを定めている。
同社は米国時間3月31日、約1000人のゲストユーザーを対象にして、「Gmail」と呼ばれる新しい電子メールサービスのテストを開始する。
まず検索技術で一躍有名になったGoogleだが、その後ニュースアグリゲーションサービスやニュースグループのインタフェースとなるページを提供するなど、数多くのサービスを追加してきている。同社ではGmailについて、検索技術をベースにした電子メールサービスと説明している。
Gmailではユーザーが電子メールを検索できるが、この点はYahoo MailやMSNのHotmailでも可能だ。しかし競合サービスとの大きな違いはその容量で、Googleは平均的な電子メールユーザーであればメッセージを全く削除しなくて済むよう、十分なストレージ容量を提供する予定だ。
現在無料の電子メールサービスで利用できる容量は、Hotmailが2MバイトでYahoo Mailでは4Mバイトとなっている。これに対して、Gmailでは1Gバイトの保存スペースを提供する。
Googleのエンジニアリング担当バイスプレジデント、Wayne Rosingは、「メールを永久に保存しておけるようにするのが我々の狙いだ。(このサービスに全部のメールを保存しておけば)いつでも見出しを見たり、検索したり、過去のメールを探し出すことができる」と述べている。
Googleは、このGmailを使ってYahooやMSNなどのウェブポータル各社の縄張りに割り込もうとしているのではないかとの質問に対して、Rosingは異議を唱えた。
「我々としては、世界中の情報を整理し、表示することが我々の使命であり、そうした現在うまく整理されていない情報の中には電子メールも含まれる、という言い方をしたい。我々はこのことを念頭に置いてサービスを提供していく」(Rosing)
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向け に編集したものです。
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