検索分野での戦いがますます激しさを増すなか、Googleではユーザーとの「個人的なつながり」が他社に対する強みになると期待している。
同社は米国時間29日、パーソナライズド・サーチエンジンのテストバージョンを立ち上げた。これは、ユーザーの嗜好に合わせて検索結果をカスタマイズする取り組みの一環となるもの。同社はさらに、この検索の登録ユーザーに対して、問い合わせの結果を電子メールで送ることも計画している。
Googleは同日、一般ユーザー向けに同社の研究を紹介しているGoogle Labsで、「Personalized Web Search」と「Web Alerts」のテスト用ツールを発表した。
Googleによると、近日中に登場するこの検索オプションでは、ユーザーが好む結果に、さらに素早くアクセスできるようになるという。また、電子メールを使ったアラートは、特定のトピックを追跡し、検索結果をユーザーの要求に応じて毎週もしくは毎日送信することで、同サービスの補完的役割を果たすことになる。
これはユーザーの獲得を目指した同社最新のパーソナライズサービスで、検索結果を好みに合わせて調整できるようになっている。同社はこれまで、地域に特化した検索結果を提供するGoogle Localを公開したり、PCデスクトップから直接検索を行えるツールバーを提供している。
同社はまた、各ユーザーが自分で変更できる「マイ・テリトリー」を提供することで、さらにポータル寄りのサービスになろうとするかもしれないが、こうしたサービスはライバルのYahooによるパーソナライズサービスと競合するものだ。Googleは先頃、Network Solutionsに登録した「MyGoogle.com」というドメイン名を更新している。
GoogleのPersonalized Web Searchでは、一連のチェックボックスを使って、ユーザーが検索をカスタマイズできるようにしている。たとえば、まず「バス」で検索をリクエストして、さらに「魚」を指定すれば、音楽に関連した検索結果は出てこない。
Googleでは、ニュースページやFroogleショッピングサイトの関連情報も電子メールの中に含める計画だ。
Googleは、パーソナライズされた検索ツールを使えば、関連性がさらに高く、ターゲットの絞られた広告の配信が可能だと考えており、これは従来のページより見た目がスッキリするという。なお同社は、新ツールの最終バージョンについて、サービスの開始予定日を明らかにしていない。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向け に編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」