検索大手のGoogleから10万ドルをゆすり取ろうとしたカリフォルニア在住のある男が、恐喝の容疑で逮捕された。
令状によれば、その男はGoogleに対し、自分の要求に応じなければ、偽の広告ヒットを生成させるソフトウェアをスパム業者にばらまき、Googleに多大の損害を与えると脅したという。
Michael Bradleyというこの男は、Googleが支払いに応じることによほど自信があったと見え、自作のソフトウェアを売りつけにGoogleのオフィスまで出向いたという。その時点で、捜査当局はすでに事件の操作に着手しており、恐喝現場をビデオに録画していた。
Bradleyが開発したソフトウェアは、Googleの提供する広告に大量のクリックがあったと見せかけるもので、これによりGoogleは多大な損失を被る可能性があった。Googleは、各ウェブサイトに表示されたGoogle提供の広告がクリックされるたびに、そのウェブサイトに料金を支払っている。米国時間19日に公表された令状によれば、この容疑者はGoogle担当者との面会した際に、100社のスパム業者にこのソフトウェアをばらまくと脅迫したという。
令状によれば、この男はGoogleに対して、他の広告詐欺を食い止めるためのコンサルティングサービス提供も申し出たという。
この面会のあと、Google側から支払いに関する連絡がなかったため、男は翌週になって、このソフトウェアをリリースし、スパマーたちに送りつけるとの内容の電子メールを送ったとされている。男はその後、大金の入ったバッグをしっかり抱えたGoogle幹部らしき人物と面会したが、実はその人物は逮捕状を用意した捜査官だった。
Bradleyは、5万ドルの保釈金を支払って釈放されたが、ただし自分のコンピュータもしくはGoogleに近づかないという条件が付けられている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向け に編集したものです。
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