ニフティが昨年12月にBlogサービス「ココログ」を開始して以来、多くのプロバイダやポータルサイトが相次いでBlogの提供をはじめている。先週18日にもNTTコミュニケーションズから「ブログ人」というBlogサービスが3月30日より開始されるとの発表があったばかりだが、NECも同社のインターネットサービスBiglobeにて、Blogサービス「ウェブリブログ」を22日より提供開始すると同日発表した。
NEC Biglobeサービス事業部事業部長代理 古関義幸氏 |
ココログやブログ人などは、先日日本法人の設立が発表されたシックス・アパートが開発したTypePadの技術を採用しているが、ウェブリブログの技術はNECが独自開発したもの。NECのBiglobeサービス事業部事業部長代理 古関義幸氏によると、サービスの構想は昨年夏にはじまり、開発には約半年かかったという。独自技術を採用した理由について古関氏は、「(他社のように)米国のツールを採用することもできたが、ユーザーインターフェースなどで初心者には困難だと思われる部分があった。自社開発することで、なるべく操作が簡単で、多くの人に使ってもらえるサービスにしたかった。また、メールやホームページ、フォトアルバムなど、Biglobeの提供する他サービスとの連携も重視し、すべて一緒に利用できるハイブリッドツールをめざした」と述べる。
ウェブリブログでは、記事公開までの操作をなるべく簡素化し、ボタンひとつでテキストや画像が自由に投稿できる。初心者でも簡単にBlogを始められる仕組みになっており、「初心者でも30秒で記事が公開できる」と古関氏はアピールする。Biglobeのフォトアルバムサービスである「ウェブリアルバム」との連携をはかり、カメラ付き携帯電話からの写真投稿も可能となっている。トラックバックの際も、各Blogページにトラックバック用のフォームが用意されているため、トラックバックフォームに直接書き込むだけで自分のBlogとの相互リンクが可能。独自開発の技術ではあるが、他のBlogサービスとの相互トラックバックにも対応している。RSSは現時点では対応していないものの、早急に対応準備を進めているという。
料金は、Biglobeインターネット接続サービス会員および他ISP利用会員ともに無料だが、他ISP会員の場合はBiglobeのコンテンツ会員(コンテンツを購入するためのクレジットカード登録が必要)であるか、Biglobeのカフェ会員(メールアドレスや氏名の登録が必要)である必要がある。基本容量は、Biglobeのブロードバンド接続会員が100Mバイトまで、ブロードバンド以外の会員は50Mバイトまでが無料で、追加容量50Mバイトごとに500円の月額料金が必要。他ISP利用者でBiglobeのコンテンツ会員は、1Mバイトまでが無料、50Mバイトごとに月額500円となっている。カフェ会員は容量の拡張ができず、画像の利用も不可。さらに投稿記事数は50記事までという制限がつく。
2003年12月末現在のBiglobeの接続会員数は419万人。古関氏は、Blogサービスの提供で会員数を伸ばすことも目的の1つとしており、「初心者でも簡単にできること、さらには100Mバイトという大容量をアピールしていきたい」と語る。NECでは、2004年度末までのウェブリブログ利用者を100万人獲得したい考えだ。
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