インターネットポータルのYahooは米国時間9日、オンラインマップシステムに地域情報を盛り込んだ、新しいサービスを開始すると発表した。
「SmartView」と呼ばれるこのサービスでは、インターネットユーザーに、Yahoo Mapsを通してレストラン、ホテル、公園、ATMや郵便局などに関する地域情報を提供する。強調表示された地図とともに、住所、電話番号、価格、ウェブサイトアドレスや道順を含む、各場所についての詳細な情報が表示される。Yahooは、地図に掲載されたホテルについて、利用者による格付けシステムも取り入れていくつもりだと述べた。
Yahoo関係者によれば、地図に掲載される企業や他の情報は、Yahooの「Yellow Page(職業別電話帳)」セクションや「旅行・レジャー関連」リスティングのような、同社サイトの別のセクションから集められるという。同社では地図に掲載される企業に課金する予定はないが、Overtureのコマーシャルリスティング経由で生成されるスポンサー付きリンクを、ローカルウェブページ上の別の位置に表示することを計画している。
ボストン地区の地図を試しに見てみると、Yahooがガソリンスタンドや銀行、病院を含む、多数のビジネスをすでに同社のシステムに追加したことがわかる。各項目にリンクされた検索ツールをクリックすると、SmartViewは該当する場所に関連した一般的な検索結果を表示する。Yahoo関係者は、将来どのような情報が地図ページに追加されるかについては明らかにしなかったが、引き続き同システムを強化し、いま以上に詳細なリソースを提供する計画があることを示唆した。
地域情報でインターネットユーザーを引きつけるというYahooのこのサービスは、検索エンジン市場で立場の向上を目指す同社の一連の動きのなかで、最新のものとなる。同社は、検索エンジンセグメントのリーダーであるGoogleと互角に競争したいと考えている。先週、Yahooは「Content Acquisition Program」を開始したが、同プログラムは通常サーチエンジンがアクセスできない「見えないウェブ(invisible web)」または「ディープウェブ(deep web)」と呼ばれる、公共データベース内の無数のドキュメントのインデックス化を狙ったものである。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向け に編集したものです。
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