ピアツーピア(PtoP)サービスプロバイダのSkype Technologiesは、無料でインターネット電話がかけられるソフトウェアを提供しているが、今度はこのソフトに電話会議機能を追加した。
同社は米国時間23日に、Skypeベータ0.97を発表した。このアップデート版では、最大5人までのユーザーがそれぞれの居場所に関係なく同時に会話できる電話会議機能が追加されている。Skypeソフトウェアのオリジナルバージョン同様、新バージョンも同社ウェブサイトから無料でダウンロードできる。
Skypeのサービスは、従来の公衆電話網ではなく、インターネットを通して通話ができるVoIP技術を利用したもの。ユーザー作成のグローバルディレクトリ、インスタントメッセージ、コールトラッキングやアラートオプションなどの機能を含むソフトウェアは、今のところ、パソコン向けのものしかない。しかし、同社はコードレス電話機のメーカーと共同で、Skypeと従来の電話の両方を利用できる電話機を開発中だという。同社はまた、このソフトウェアのPDA対応バージョンも、今後数ヶ月以内にリリースする予定だ。
Skypeのソフトウェアは2003年8月に最初のバージョンがリリースされ、現在では日本語を含む15カ国語で提供され、世界165カ国以上に300万人近いユーザーを抱えているという。同社では、平均して毎分15人の新規ユーザーが同サービスに加入していると述べている。
VoIPは消費者や企業の間で人気が高まっており、現在ではAT&TやVerizon Communicationsのような大手の電話会社でも、同技術を利用したサービス提供に動き始めている。
「ブロードバンドの急速な普及によって、誰もがSkypeを利用できる環境が整った。インターネットを利用した電話技術はまだ初期段階にあり、我々の優秀な開発チームは、現時点で想像もできないような世界へ技術革新を導きたいと考えている」と、同社創設者のNiklas Zennstromは述べている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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