Skypeは、無料でインターネット電話がかけられるソフトウェアを提供しているが、同社はPC以外の機器にもこのソフトを対応させていくことを明らかにした。
Skypeの創設者Niklas Zennstromは、最近行われたインタビューのなかで、社名と同じ名前を持つ同社ソフトウェアのPDA対応バージョンが、今後数ヶ月以内にリリースされると語った。現在、このソフトウェアはパソコン向けのものしかない。
Skypeのサービスを使えば、ユーザーはVoIP技術を利用した無料電話がかけられる。同社はまた、コードレス電話機のメーカーと共同で、Skypeと従来の電話の両方を利用できる電話機を開発中だという。
ここ数年ゆっくりと普及してきたVoIPだが、サービスの品質が大幅に改善したことから、現在では電話会社、企業、そして消費者の間で大きな関心が生まれつつある。過去2年間で、どの家庭用電話機でもネット電話が使えるようにするアナログ電話アダプタの価格が値下がりしたため、VoIP電話を利用する家庭は数十万軒に上っている。
Zennstromによれば、Skypeはインターネットに接続できるPDAでもVoIP電話がかけられるようにすることで、新たな分野を開拓することになるという。同氏は、ファイル交換ネットワーク「Kazaa」のソフトウェアを仲間と共同でつくり出した人物だ。「SkypeのPDA対応は、ユーザーからのリクエストのなかでも一番数が多かった」(Zennstrom)
しかし、PDAでのVoIP通話にはいくつか問題もある。まず、PDA本体にブロードバンド接続機能が必要となるが、現時点ではWi-Fi接続機能が内蔵されていてSkypeの通話ができるPDAは限られている。
Zennstromによると、Skypeにはまもなく最大5人までのユーザーが同時に会話できる電話会議機能が追加されるという。この新サービスも無料で、次期バージョンのソフトウェアで利用可能となる。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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