RealNetworksは米国時間4日、同社の複数のメディアプレーヤーに影響を与える3つの欠陥があることを認めた。攻撃者がこの欠陥を悪用して、不正な音楽・ビデオファイルをつくれるというもので、こうしたファイルを再生すると被害者のPCが乗っ取られてしまうおそれがある。
英国に本社を置くNext-Generation Security Softwareが発見したこれらの欠陥は、RealNetworksのRealOne Player、RealOne Playerバージョン2、RealPlayer 8、RealPlayer 10 Beta、そしてRealOne Enterprise製品に影響を与える。この欠陥を悪用するために、攻撃者はあるやり方でメディアファイルの中にデータを作成する。そして、この不正なファイルを脆弱性を抱えたRealPlayerで再生もしくはストリームで流すと、攻撃者の埋め込んだコードが実行され、ファイルを再生したPCに被害を与えるという。
「このようなファイルの含んだウェブサイトを、ブラウザに強制的に表示させることにより、サイトにログオンしたユーザーのマシン上で、コードが実行されてしまう可能性がある」と、NGSSoftwareの勧告には書かれている。
この脆弱性は、同メディアプレーヤーの登録ユーザー3億5000万人の大部分に影響を与える可能性があるが、RealNetworksではこのうちの何人が脆弱なバージョンを使っているかについては明らかにしていない。
同社の広報担当、Erika Shafferは5日、「これまでのところ、我々の元には問題発生の報告は届いていない。しかし、我々はセキュリティを非常に重視しており、この問題を修正したいと考えている」と語った。
この欠陥が悪用されるのは、RealAudio(RAM)ファイル、RealAudio Plugin(RPM)ファイル、RealPix(RP)ファイル、RealText(RT)ファイル、あるいはSMILファイルの5つのタイプのいずれかで、特殊な方法で作成したメディアファイルを扱った場合だ。
RealNetworksは、自社のウェブサイトでRealPlayerソフトウェアのアップデート手順を公表している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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