米Yahooは、自社のパーソナライゼーションツール向けにRSS技術をテストし、サードパーティーのニュースや情報のフィードをユーザーがMyYahooページから自動的に取得できるようにする予定だ。
同社は、Really Simple Syndication(RSS)と呼ばれる技術の実験を進めてきた。RSSは、blogやディスカッションスレッドなど各種ウェブコンテンツのシンジケートに広く利用されているフォーマットだ。Yahooでは既に、自社のYahoo NewsサービスにRSSを採用しており、ほかのサイトがYahooのトップ記事を毎日自動的に「切り抜ける」ようにしている。
同社はMyYahooのRSSに関するベータテストを先週開始したものの、実験はすぐに中止されてしまった。Yahooの広報担当、Stephanie Iwamasaは、「現在はすべてが流動的だ」とし、これが一時的なテストだったことを加えた。
Iwamasaは、「我々は、ユーザーにより多くの機能と製品を提供するための手段としてRSSを考えている」と語り、同社はMyYahoo RSSサービスの公開テストを再度実施するとも付け加えたが、正確な日程については言及を避けた。
RSSを使うことで、MyYahooのユーザーがサードパーティーのコンテンツサイトから自分のパーソナルページにフィードを転送し、外部リンクとYahooのカスタマイズされたニュース、ビデオ、および金融情報とを混在させられるようになる。読者は、外部リンクをたどればサードパーティーのページ上にあるコンテンツに行くことができる。このようなレイアウトはYahooにとって初めての試みとなる。
RSSはblogの人気上昇とともに普及し、コンテンツを簡単に配付できるフォーマットとして大企業各社がこれを採用した。しかし、これを監督するハーバード大学ロースクール特別研究員のDave Winerなどと、Bloggerを保有する米Googleや、米IBMで働く開発者で大きな影響力を持つSam Rubyなど別のフォーマットの擁護者との間では、論争が巻き起こったことがある。
シンジケートフォーマットの機能拡張を求める声を聞いたRubyなどは、Winerのフォーマットに取って代わる包括的な代替技術の開発を開始した。彼らの技術はシンジケートだけでなく、出版、編集、および保管の機能も定義するという。
Yahoo NewsではRSSを使い、トップ記事やビジネス、科学、および国際の各ニュースフィードを、非商用については無償でサードパーティーにネットワーク配信している。Yahooではこれまでも、NewsのRSSである程度の成功は収めてきた。同社によると、同ニュースサービスは「RSS機能が登場してから着実に成長している」という。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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