米Apple Computerによると、同社は10月にWindows互換バージョンのiTunesソフトウェアを投入してから、iTunesミュージックストアでのデジタル音楽の売上をほぼ倍増させたという。
Appleが米国時間15日に明らかにしたところでは、同オンラインストアがオープンした4月末以来、累計で2500万曲がダウンロードされ、またここ2カ月間だけで1200万曲が販売されたという。
iTunesの売上の急成長は一部のアナリストの予想を上回るものだ。Inside Digital Mediaのシニアアナリスト、Phil Leighは、「このことは、人々がどれほど急速に合法のオンライン音楽配信を受け入れたかを表している」と語った。
Appleのアプリケーションマーケティング担当バイスプレジデント、Rob Schoebenによると、iTunesの顧客は、同サービスから1週間あたり平均150万曲をダウンロードするという。Appleでは、顧客がiTunes立ち上げから1周年となる来年の4月までに1億曲をダウンロードすると予想している。
Schoebenによると、Appleの経営陣は人々が楽曲を購入するスピードに「圧倒」されているという。
「通常は、立ち上げ時に一気に盛り上がり、その後は落ち着いていくものだ。ところがそれがない。顧客のアカウントがどんどん増え続けている」(Schoeben)
Appleの経営陣によると、同社は楽曲の販売からあまり利益を得ていないが、iTunesは同社のiPodデジタルミュージックプレーヤの売上増に役立っているという。10月の時点で、同社は140万台のiPodsを販売しており、同デバイスは今年のクリスマスプレゼントとしても人気の商品になると見ている。Appleは電子商品券と、iTunesサイト内にクリスマスソングを取り揃えたコーナーも用意しており、これらがクリスマスシーズンの売上をさらに増やしてくれるはずだ、と同社は述べている。
Appleは合法音楽ダウンロード市場で70%のシェアを誇っており、Inside Digital MediaのLeighの予想では、iTunesの今年の売上高は、合法ダウンロードサービス各社のそれを合計した額の少なくとも5倍に達するだろうという。しかし、競争は激しくなる見込みだ。米Musicmatchや、先日復活したNapsterに加え、iTunesのライバルにはまもなく米Microsoftや米Wal-Martが加わってくる。さらに、Microsoftとデジタル音楽サービスプロバイダーの米Loudeyeが同15日に明らかにしたところによると、両社はWindows技術ベースの新しいオンライン音楽配信サービスを開発する企業を共同で支援していくという。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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