スペインのTerra Lycosは、米Googleと契約を交わし、Lycosが米国で展開する複数のサイトで、Googleの提供する広告ツールを使用すると発表した。
両社は30日(米国時間)、複数年契約の締結に合意したと発表。これを受け、Terra Lycosは、GoogleのAdSenseプログラムを使って、自社の運営する複数のサイトに広告を掲載していくと述べた。AdSenseは、複数の提携サイトへ、検索結果と関連する広告を配信するもので、GoogleのAdWordsというアプリケーションが稼働しているサイトでは、ユーザーが入力したキーワードと関連する広告を、結果と共に表示するよう設計されている。 Terra Lycos傘下のHotBotサイトでは、既に1年前からGoogleの検索ツールを採用している。
今回の契約で、GoogleはAdSenseによる広告を、Terra Lycosが米国で展開している複数のサイトに提供することになる。対象となるサイトはAngelfire、Lycos、Matchmaker、Tripod and Wired Newsなど。Terra Lycosは、同社が運営するサイトは広範な分野をカバーしており、Googleの広告主にとっても大きなチャンスを提供できると考えている。特に、旅行、金融、出会い系、ゲームなど、オンラインで大きな利益を出せる分野での機会を提供できるという。
このシステムでは、AdSenseがサイトの内容を特定し、これと関連性のあるテキストベースの広告を自動的に作成して、サイトを訪れたユーザーに提供する。
Terra Lycosの幹部は、この契約が、特にマーケティングの難しいAngelfireやTripodなどのサイトで、数百万ドルの広告収入が上がるようになることを期待していると語った。AngelfireとTripodは、個人のつくるウェブサイトをホスティングをしており、サイト内には無数の話題が存在するため、サイト訪問者の興味に関係ある広告を絞り込むのが困難だと、Terra Lycosの検索サービス担当ジェネラルマネージャーのTom Wildeは説明している。
「あらゆるタイプのコンテンツをめぐって、数十億のページビューを集める数百万のウェブサイトが存在しており、これを売込むのは難しい」と、Wilde。「この状況は、文脈に基づくアプローチを使う絶好の機会といえる」(Wilde)
Wildeによると、Googleの広告マーケティング用技術は競合他社よりずっと進んでおり、そうした企業と直接やりとりした経験が、この考えをさらに裏付けたという。また、Googleの技術が比較的安定している点も、同社を選ぶ要素になったと言う。
「私たちは、常にこの分野での自分たちのニーズの見直しを行っている。そして、経験から何かを学んだとしたら、この市場では将来どの企業が別の企業の所有者となるかは予測できないということだ」(Wilde)
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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