米America Online(AOL)は25日(米国時間)、Webログもしくは「blog」の草の根的な人気にあやかった、AOL Journalsという新サービスを開始した。
このサービスは、ユーザーが日常の考えを公開し、また自分の書いた文章に写真や絵のアルバムを添付したりできるというもの。さらに、たとえばスポーツや交際、本などのトピック毎に、こうしたログを並べ替えることも可能だ。
AOLでは、この新サービスをオンラインサービスの一部として提供するが、ユーザはAOLのウェブサイトやAOL Instant Messenger、携帯電話経由でblogを更新できる。また、AOL by Phoneの契約者は、電話を使って音声をMP3ファイルに録音し、文書にそのファイルを挿入することもできる。
Bloggingとは、ウェブ日記をつけることを指す洒落た言い方だ。たくさんのジャーナリストやアーティストたちが、自分のblogを公開し熱心な読者を集めている。またBloggingは、オンラインでの自己表現を行う方法にもなっており、パブリックなフォーラムでみんなが自分の考えを投稿している。
AOL Journalsの開始は、同社が現在進めているプロプライエタリなオンラインサービス改良の一環だ。同社は先月、AOL 9.0 Optimizedという最新バージョンを公開したが、このソフトではマルチメディア機能やセキュリティ機能の強化を通じた、ブロードバンドユーザへのアピールに重点が置かれている。
AOLのサービス向上を目指す動きは、同社にとって大きな節目に訪れたものだ。同社では今、他のブロードバンドやあるいはもっと廉価なダイアルアップサービスに鞍替えする契約者が増えており、またオンライン広告やコマース事業からの収益が急落している。契約者の減少はとりわけ厄介だが、それはオンライン広告ビジネスが苦況にある間は、契約者からの利用料が収益の基盤となると考えられているためだ。
一方、米証券取引所委員会や米司法省を含む複数の監督機関では、親会社にあたるAOL Time Warnerの調査を進め、AOLの幹部が不正に収益を水増ししていないかどうかを見極めようとしているところだ。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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