英国議会、Blogセミナー開催に合わせて初のWi-Fiホットスポット設置

 英国議会下院では7月14日(英国時間)、Blog(ウェブログ)に関するセミナーが開催される予定だが、これに伴い初めてWi-Fiのホットスポットが院内に設置される。但しこれは当日限りの措置だという。

 議会下院で初となるWi-Fiネットワークは14日に稼動するが、これは政治家が有権者とコミュニケーションを取るために、ウェブログをどう利用できるかを議論するセミナーの一環として、一日限り設けられた暫定的なものになる。

 「Blogは政治を変えられるか?」と銘打った同セミナーには、blogger、政治家、ジャーナリストなど100人以上が参加する見込みだ。このセミナーは、新たな技術が政治に与える効果を調査しているオンラインシンクタンクの、英VoxPoliticsが主催する。

 VoxPoliticsの創設者で、同セミナーの議長を勤めるJames Crabtreeによると、同セミナーにはいくつもの画期的な点があるという。「国会で、Blogに関して公の議論が戦わされるのは、世界でもこれが始めてであり、また国会内にWi-Fiネットワークのホットスポットを設置するのも、私が知る限りでは、英国はもちろん世界でも初めての試みだ」( Crabtree)。

 しかし、同セミナー終了直後にはこの無線ネットワークも撤去される。「下院内のWi-Fiホットスポットは、今回1晩限りで火曜日にはもうない。だが、ずっと設置しておくべきだろう」と同氏は述べている。

 同セミナーでは、下院議員で初めてBlogをつけ始めたうちの1人で、ウェストブロミッジ選出のTom Watson下院議員が講演を行う。Crabtreeによると、Watson下院議員は英国議会きってのテクノロジー通。「今回のセミナーを通して、電子メールの利用に苦心している政治家に、選挙民との新しいコミュニケーション方法を考える機会を提供したい。Blogはそれを実現するものと考えている。1995年にウェブサイトを持っていた下院議員はたった1人だったが、いまや全ての下院議員が持っている。そしていま、Blogを公開している下院議員はたった2人しかいながい、将来は下院議員全員が彼らに追従するだろう」(Crabtree)

 なお、英国議会では厳しいセキュリティー規則があるため、下院に設置される臨時ホットスポットからのインターネット接続には制限が課せられる。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。

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