米Overture Servicesは、英ISP事業者FreeserveのWeb検索契約を勝ち取り、米Googleに代わってFreeserveのフラッグシップサービスを提供し、新分野に進出する。
Overtureの代表者は8日(米国時間)、英国最大のISPであるFreeserveが、今週よりOvertureの検索ソフトウェアを使い始めていることを認めた。昨年1年間、Freeserveに検索機能を提供してきたのはGoogleだった。
Overtureは、Googleが王座に君臨するアルゴリズム・ベースの検索ビジネスに参入してから数カ月で、この勝利を手に入れた。Overtureの得意とする事業は、YahooやMicrosoftのMSNなどの主要なWebポータルに、検索結果にマッチしたテキスト広告を販売・配信するサービスで、儲けの多い分野だが、Googleが過去一年間で有力なライバルに浮上してきている。
Googleと対抗するため、Overtureは今年に入り、約2億1000万ドル相当の現金と株式を使って、米AltaVistaおよびフィンランドのFast Search & Transferから、Webナビゲーション技術を購入した。そして今度は、FreeserveをWeb検索の顧客として獲得し、この事業で競争する能力があることを示した。Overtureの今回の勝利は、同社の以前のFreeserveとの関係を補完するものでもある。仏Wanadooの一部であるFreeserveは、2000年以来、Overtureの有料リストサービスの顧客である。
「われわれの買収戦略が正しかったことが、今回の契約獲得で証明された」と、Overtureの広報担当、Al Duncanは述べている。
Duncanは、FreeserveがFastから入手したAlltheWeb.comの技術を使うことになっていると述べた。Overtureでは、現在AlltheWeb.comとAltaVistaの技術を統合中で、今年中にはこの作業が完了する見込みだという。
なお、Overtureの今回の契約は、同社が最新行った、MSNとのパートナー契約を更新し、英国を含む欧州で商業検索リスティングを提供するとの発表に続くものだ。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」