ビデオブロガーJ・ウォルフ氏の支援者ら、保釈を求めるデモを展開

文:Neha Tiwari(CNET News.com) 翻訳校正:編集部2007年02月07日 17時18分

 米サンフランシスコ発--フリーランスのビデオブロガーJosh Wolf氏を支援する人々が米国時間2月6日、当地市庁舎前に集まり、Wolf氏の釈放を要求するデモを繰り広げた。

 デモに集まった人々は、「Free Josh(Joshを釈放せよ)」というプラカードを掲げ、Wolf氏の投獄は公正を欠くと主張した。サンフランシスコ地区のリーダーRoss Mirkarimi氏は「ものすごく怒っている」と語り、「われわれ以外の人も真剣な抗議を」と呼びかけた。カリフォルニア州下院議員のMark Leno氏はデモには参加しなかったもののの声明を発表し、Wolf氏の苦境を「裁判の茶番」と表現した。

 この集会はFree Josh Wolf Coalitionという組織が開いたもの。集会は市庁舎前で約1時間続き、進行役は、Wolf氏の友人であるJulian Davis氏が務めた。「もしJoshが今日釈放されなければ、このような屈辱に最も長期間さらされたジャーナリストとなる」とDavis氏。「このデモを行うことで、今日という日に何かしたかった」(Davis氏)

 実際、Wolf氏は2月6日、刑務所に収監されたジャーナリストとしては米国史上最長の期間を記録した。

 2005年8月1日、Wolf氏は、2005年に起こった政治的抗議活動をとらえた未公開の映像を連邦大陪審へ提出することを拒んだとして、収監された。この抗議活動はG8サミットに反対するもので、暴動に発展した。Wolf氏はその後、裁判所がWolf氏の上訴申請を検討する間保釈されたが、上訴は3名の裁判官により却下され、Wolf氏は再び収監された。

 通常ならばWolf氏は、カリフォルニア州の取材源秘匿法によって保護されるはずだ。しかし、抗議グループがサンフランシスコ市警の車に火をつける様子がWolf氏の撮影した映像にとらえられていると考える検察側は、警察車輌は国民の税金で購入したものなので、この件は連邦検察当局に管轄権があると主張している。

 連邦当局からは本件に関するコメントは得られなかった。

この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

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