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ソニー・ピクチャーズ、映像共有サイトGrouperに作品提供

2006/11/10 16:03
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 映画俳優のJack NicholsonやTom Cruise、Cameron Diazらが出演している映画を、合法的にオンラインで共有できるようになった。

 Sony Pictures Entertainmentが2005年8月に買収したGrouper.comは米国時間11月9日、Sonyの100本におよぶ映画およびテレビ番組からシーンを抜粋して一般ユーザーに提供し、ブログや「MySpace」などのソーシャルネットワーキングサイト(SNS)で公開できるようにしたと発表した。

 例えば、Nicholsonが(映画「ア・フュー・グッドメン」の中で)「You can't handle the truth!(おまえが真実に耐えられるはずはない!)」と叫ぶシーンや、Marlon Brandoが(名作「波止場」で)「I could have been a contender(おれは挑戦者になれたかもしれない)」と吐露する場面などを利用できるという。

 同社は今回の試みを通して、オンラインにおける映像共有で常にネックとなってきた、著作権問題を解決しようと考えている。これまでハリウッドの映画会社やその他のメディア企業は、みずからの著作権コンテンツを無断でユーザーにアップロードさせているウェブサイトを次々と閉鎖に追い込んできた。

 Universal Music Groupは、著作権コンテンツをサイト上で無断使用したとして、GrouperおよびBolt.comを提訴している。また夏には、映像共有サイト最大手のYouTubeが、ロサンゼルス在住のジャーナリストから訴えられた。同ジャーナリストは、自分が撮影した1992年のロサンゼルス暴動の映像数点が、YouTubeにアップロードされたと主張している。

 法廷闘争を回避するため、一部の映像共有サイトは、映画スタジオや音楽制作会社とコンテンツ共有に関する契約を結ぶようになっている。

 Sonyによれば、Grouperの新サービス「ScreenBites」サービスも、そうした契約の下で立ち上げられたものだという。ヒット作の有名なシーンを無料提供することで、映画ファンに作品本編を購入するきっかけを与えるのが目的だと、Sonyの発表した声明には記されていた。

 各映画クリップには、当該の作品をすぐに購入できるサイトへのリンクが張られることになる。

 Grouperの最高経営責任者(CEO)Josh Felser氏は、このたびの取り組みはさらに大規模な計画の第1段階だと説明した。なお同氏は、GrouperをSonyに6500万ドルで売却している。

 SonyおよびGrouperは、無料公開対象となるSonyの所有コンテンツを今後さらに増やし、いずれはホームビデオも提供していくつもりだと述べた。

 「適切なビジネスモデルを確立することが、今回の取り組みで最も重要な点だ。著作権所有者に不快感を与えるような事態は望んでいない。こうした取り組みがうまく機能するのは、これが販促を目的としているからである。Sonyはかつてないやり方で、著作権コンテンツの販売を促進していこうとしているのだ」(Felser氏)

 Felser氏は、競合社が同様のサービスを立ち上げようとしても、トラブルに見舞われるだけだと指摘した。GrouperがSony傘下の企業であるからこそ今回のような契約が成立したと、同氏は話している。

 もっとも、Sonyの一部門であるGrouperですら、版権問題がすべてクリアになるまでしばらく待たねばならなかった。Sonyのライブラリから映像を抽出し、出演者などの関係者との契約に作品の無料提供を禁じる条項が含まれていないかを確認する作業に、時間が取られたのだという。

この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ

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