EC向けの新ブログ検索サービス「AccelaNavi」--アフィリエイトなど差別化戦略 - (page 2)

別井貴志(編集部)2005年07月05日 23時30分

 キーワード検索のほかに、商品名がわからなくても特定の分野における話題の商品情報を見つけられる「分野別検索式DBによる一括検索」も用意されている。一見ディレクトリ検索にも見えるが、特定分野の情報や検索関連語などの検索式をあらかじめデータベース化してあり、それを次々にクリックしていけば現在注目されている商品が何かがわかる。

 たとえば、「糖尿病に効果がある健康食品はなんだろう」と考えた場合、以下の画像のようにカテゴリー検索で「健康食品」、「病気、症状」、「糖尿病」とクリックしていけば、効果があるとされる健康食品がヒット数の多い順に表示される。

一見ディレクトリ検索に見えるが、特定分野の情報や検索関連語などの検索式をあらかじめデータベース化している。「健康食品」、「病気、症状」、「糖尿病」と順番にクリックしていけば注目商品がわかる。

 ただし、「まだまだ技術開発面ではハードルがある」と技術本部の本部長である萩原純一氏は語る。「ブログに投稿された記事が、そもそもネガティブなのかポジティブなのか判断できないし、ブログのサイドバーにはアフィリエイトリンクや過去記事へのリンクなどさまざまな“ノイズ”があって、インデックス化する際に本来ほしい最新記事だけをいかにピックアップするかが難しい」と開発の壁を指摘した。しかし、「そこを技術を向上させることでカバーし、検索の精度を上げていくのが各社の腕の見せ所で差別化につながるだろう」と、意欲を見せた。

 現在の検索結果の順位は、新しい記事ほど上位表示される「更新日時順」になっているが、今後はヒット数によるランキング順や詳細な内容順など、いろいろと工夫を凝らしていくかまえだ。

 このような特徴をもつAccelaNaviだが、自社サイトでのサービス提供に加えて、サービスの提供形態としては、個人向けに検索ボックス(HTMLコードを提供しブロガーはそれを自分のブログに貼り付ける)を無償で提供したり、法人向けにASPで提供するなど、以下に示すとおり3タイプある。その際、アクセラテクノロジから広告が配信され、その広告がクリックされたり、広告を通じて商品が売れたりした場合に、一定の報酬が支払われるアフィリエイトプログラムも8月の正式サービスに向けて準備中だ。現在、アフィリエイトサービスプロバイダーとパートナーシップを結ぶために協議を進めている。

サービスの提供形態は3タイプにわかれ、アフィリエイトプログラムも用意されている

 こうした中で、商品専用検索サービスの「シッピングサーチ・アラジン」を手がけるコマースリンクと、タイプ3の提供形態で提携した。アラジンにおいて、「アラジンblog検索β版」を開始し、商品検索と商品の評判検索を連動させることで、商品購入の意思決定に役立たせるのが狙いだ。

アラジンblog検索β版の検索結果。緑枠の(1)がAccelaNaviの検索結果、(2)がアラジンのリスティング広告「アラジンボード」で、この広告は収入をシェアする。また(3)は通常のアラジンでの検索結果

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