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「jigブラウザはPCとケータイのギャップを埋めていく」--jig.jp福野社長

2005/03/19 01:06
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  携帯電話用としては初めてPCサイトをそのまま携帯電話から見られるフルブラウザ「jigブラウザ」をリリースし、大きな注目を集めているjig.jp。jigブラウザの利用料金は月額1050円または年間一括で6000円と他の携帯電話用アプリケーションに比べて高額ながら、2004年10月のリリースから4カ月で課金ユーザーが1万件を超えた。3月中旬時点の課金ユーザー数は1万4000件に達している。

  3月にはアプリをインストールすることなく、端末の標準ブラウザを使ってPCサイトが見られる新サービス「jigブラウザWEB」もリリースした。jigブラウザWEBはサービス開始からわずか2週間で、課金ユーザー数が約3000件になったという。

  jigブラウザの開発者で、jig.jp代表取締役社長を務める福野泰介氏に、コンピュータとの出会いや新サービス「jigブラウザWEB」の開発意図、今後の展開について話を聞いた。

コンピュータとの出会いは小3のとき

  福野氏は1978年生まれの26歳。2003年5月にjig.jpを立ち上げたが、実はその前にも2回起業している。そもそも、福野氏が初めてコンピュータに出会ったのは小学校3年生のころだという。

  当時大人気だったファミリーコンピュータ(ファミコン)の周辺機器として、任天堂から発売されたファミリーベーシックを親にねだったのがきっかけだった。ファミリーベーシックはファミコンに専用のカートリッジを差し込み、コントローラ端子にキーボードを差し込むことでプログラミングができるというもの。しかし親は、電器店で勧められたMSX(MSX1)機「CANON V-10」を買ってきてしまう。

  見たこともないコンピュータを買ってこられてしまった福野氏は、とりあえず使い方を学ぶために本を借り、BASICの打ち方を覚えていく。その後、さまざまな本を読むうちにMSX機ではできないことがあることに気付き、今度は上位機種のMSX2+機を親にねだるが、当時7万円という価格に親はためらった。結局、ファミコンを売ることと引き換えに、MSX2+機「Panosonic FS-A1WX」を手に入れた。それからというもの福野氏は開発にのめり込み、アセンブラ、C、C++、Javaと開発言語を次々に覚えていった。

  「『マシンを高速化するためにはマシン語だ』と思ってアセンブラに行きました。アセンブラはマシンが理解するための言語ですから、アーキテクチャを理解するのに最適でした」(福野氏)

  その後、学生時代のアルバイト先でJavaアプレットを使った地図ソフトの開発に携わるようになり、福野氏は自分が開発したものを人に使ってもらう喜びを知るようになる。

  そして2000年5月、福野氏は友人と3人で最初の会社となった有限会社シャフトを設立し、CTOに就任した。NTTドコモからiアプリが登場する前年のことだ。NTTドコモのiモード、auのEZWeb、J-フォン(現ボーダフォン)の3キャリア向けに、一括して携帯電話向けサイトを構築できるシステムの開発に取り組んだ。

  2001年1月、NTTドコモはJavaをベースとしたiアプリを発表した。iアプリに興味を持った福野氏は、シャフトでの開発が一段落したあと、iアプリの開発に注力するためにシャフトを離れ、有限会社ユーエヌアイ研究所を設立した。ここでは、パケット料金を約半分にするパケットセイバーシステムを開発している。「半パケ」という商品名でプロバイダに提供し、ニフティ、ぷららネットワークス、エキサイトなどに採用されている。

  事業は順調だったが、パケットセイバーシステムをプロバイダごとにカスタマイズする仕事が増え、本来やりたかった開発をする時間が少なくなってしまった。そこで、2003年に3社目となるjig.jpを設立した。ただし、いまでもユーエヌアイ研究所には非常勤役員として参画している。

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