Citrix Systemsの年次カンファレンス「Citrix Synergy 2010」が米国時間の5月13日に開幕した。同社経営陣らが本カンファレンスのテーマである「Where Virtualization + Networking + Cloud Computing Meet」について語っている。初日の基調講演に登場したのは同社President兼CEOのMark Templeton氏。今後注力する3つの分野について説明した。
会場のMoscone Center Westでは話題のiPadを持ち歩く人も多い。今や「サンフランシスコのどこに行ってもiPadを買えない状況」(Templeton氏)で、会場近くのApple Storeで話を聞けば、本カンファレンスの来場者が多数購入したことも原因の一つだという。
今後も続々と登場するであろうさまざまなデバイスについて、どれが勝つかという点に興味はないとTempleton氏は述べる。「すべてのデバイスで、誰でもCitrix製品を使えるようにする方針だ。そのために必要な3つの分野で存在感を高める」(同)という。
その3つの分野のひとつ「Virtual Meeting」では、ビデオ会議サービスの「GoToMeeting」を提供している。
「2009年にはCitrixのオンラインサービスを1億人が利用した。これによって我々はSaaSベンダーのトップ5になることができた。オンラインサービスを試して学んだことは、シンプルが良いということ。これは個人の好みではなく、経済性が実証している。シンプルであれば利用も、自社への取り込みも容易だ。そうすると多くの人々が利用することになり、投資も回収しやすい」(Templeton氏)
GoToMeetingについては、iPhoneで利用したいという声も多数寄せられているという。Templeton氏は「もうすぐできるようになる」と述べ、iPhone版の提供が間近に迫っていることもアピールした。
2つ目の注力分野「Virtual Desktop」は、近年需要が拡大しているデスクトップ仮想化を中心とする領域。同社は2009年10月にXenDesktop 4を提供して以来、過去2四半期で150万ライセンスを販売したという。
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