アドビ システムズ(アドビ)は4月12日、同社クリエイティブ製品の最新版となる「Adobe Creative Suite 5(CS5)」のスイート製品および各構成製品を発表した。同社のウェブストアであるアドビストアでの予約受付は同日より開始されており、5月28日からアドビストアを含む全国のアドビ製品取り扱い企業を通じて提供が開始される。
CS5は、出版印刷やデザイン、ウェブデザイン、インタラクティブコンテンツ、映像コンテンツなど、各種の制作とそのワークフローを実現するためのツール群で構成される。
スイート製品としては、DTPをはじめとするデザイン用途向けの「CS5 Design Premium」、ウェブデザインやインタラクティブコンテンツ制作向けの「CS5 Web Premium」、映像制作向けの「CS5 Production Premium」、すべての構成製品を含む「CS5 Master Collection」の4種が提供される(各スイートの構成製品および価格については下表を参照)。
各構成製品も、それぞれCS5としてバージョンアップされている。生誕20周年を迎えた「Photoshop CS5」をはじめ、映像制作ソフトの「Premiere Pro CS5」「After Effects CS5」で、Mac版、Windows版の双方で64ビット版が提供されるなど、より最新のハードウェアとOSの機能を十分に活用できるようになっている。
また、今回すべてのスイート製品に付属する「Flash Catalyst CS5」は、デザイナーがPhotoshopやIllustratorなどと組み合わせて使うことで、「Flash Professional CS5」や「Flash Builder 4」と連携可能なActionScriptベースのユーザーインターフェースを作成できるツールとなる。成果物を生み出すにあたって、デザイナーとデベロッパーのよりスムーズなワークフローを実現するためのものだ。
加えて、CS5の各製品では「Adobe CS Live」と呼ばれるオンラインサービスの利用が可能となっている。CS Liveには「Adobe BrowserLab」「Adobe CS Review」「Acrobat.com」「Adobe Story(英語版)」「SiteCatalyst NetAverages」といったサービスが含まれており、制作中のサイトのブラウザテスト、オンラインでの制作物レビュー、PDF共有、映像制作フローの効率化、インターネットユーザー全体を対象にした統計データをもとにしたデザインの最適化作業などが可能という。
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