ラスベガス発--スマートブックといえばタブレット型、少なくともNVIDIAの見方ではそのようだ。2010年中にはそうしたモバイル機器が、NVIDIAの「Tegra 2」チップを搭載して登場するという。
NVIDIAのモバイル事業ゼネラルマネージャーを務めるMike Rayfield氏によると、同社のTegra 2チップを採用するデバイスメーカーは、その大部分がまず、従来の折りたたみ式でなくタブレット型の製品を登場させるという。Consumer Electronics Show(CES)の前に行われた電話会見で、Rayfield氏は「1年前は折りたたみ式デバイスに関する話が多かった」と語った。しかし同氏によれば、折りたたみ式だと消費者がIntel製チップを使ったWindows搭載のネットブックと間違えるおそれがあるため、流れが変わったそうだ。
「タブレット型デバイスは、通信事業者の立場からすれば良い足がかりになる。折りたたみ式のデバイスを購入した消費者が、自分はWindows搭載パソコンを手に入れたと思いこむ混乱を避けられるだろう」と、Rayfield氏は言う。
想定されるデバイスについて同氏は、「スクリーンのサイズが5から10インチ、タッチパネル方式で(中略)、たいていは非常に薄型で、厚さは1インチ以下」と説明し、1種類か2種類のカメラ、Wi-Fi、3G、その他の機能を搭載する、と語った。
Tegra 2はフルHDでのウェブストリーミングと(Adobeの)Flash高速化を提供する。「Tegra 2は生産が始まっている。開発システムは数百もある。2010年中にもTegra 2を搭載したデバイスが市場に登場するだろう」(Rayfield氏)
タブレットメーカーの一部は小売業者を通じて販売するが、キャリアを通じて販売するメーカーもあるだろう、とRayfield氏は言う。
NVIDIAの強みであるTegra 2のグラフィックスコンポーネントについてRayfield氏は、「グラフィックス処理ユニット(GPU)はFlashの高速化にとことん利用される。この点が重要な差別化につながるとわれわれは考えている」と述べた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ
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