ラスベガス発--Intelの最高経営責任者(CEO)Paul Otellini氏は米国時間1月7日、2010 International Consumer Electronics Show(CES)において基調講演を行った。ここではその様子の一部を時系列で紹介する。
Otellini氏の講演は、2010 CESの1日目が終盤に近づいた米太平洋標準時午後4時30分に始まった。
4:45 p.m.:Otellini氏は、冒頭でムーアの法則について触れた。Intelは7日、初の32ナノメートルマイクロプロセッサを発表するという。同氏はまた、これから「パーソナルコンピューティングの進化」について話していくと述べた。
4:55 p.m.:まず、家庭向け製品について。2007年から2009年までは、高解像度テクノロジが業界を動かしていたが、このトレンドが変わりつつあるという。「次に家庭で爆発的に人気が出そうなものは3Dだと思う。2010年には、50タイトルの3D映画がリリースされるだろう」(Otellini氏)
Otellini氏とアシスタントが、「Core i7」プロセッサを搭載したDellの「Alienware」システム、3Dテレビ、ステレオカメラを使用して、特別なソフトウェアプログラムを使用した3Dホームムービーの作り方を紹介した。Core i7では、以前は映画制作スタジオでしか作れなかったフルフレームレートのHDビデオを処理することができる。
5:10 p.m.:だが今後は、ユーザー同士がそういったコンテンツを共有する手段が求められるようになるだろう。現在「USB 3.0」があるが、それよりさらに高速な「Light Peak」がある。Light Peakは10Gbpsの速度でデータ転送が可能。また、ワイヤレスバージョンもある。「Intel Wireless Display」というもので、2010 CoreベースのIntel製ノートPC同士なら、アダプタを使うだけでワイヤレスのデータ転送が可能だ。
Otellini氏は、テレビがよりスマートになってきていると言う。Intelはコンピュータをチップに載せてテレビに組み入れようとしている。
5:20 p.m.:次はモバイルデバイスについての話だ。「Atom」プロセッサを搭載したネットブックは、現在までに4000万台出荷されているという。CESで、Intelは次世代ネットブックプラットフォームを発表する。より薄型で高速、かつバッテリ寿命の長いネットブックが実現するという。
ソフトウェア面でも新しい発表があった。Intelは独自のアプリケーションストア「AppUp Center」の提供を始めようとしている。AppUp Centerはネットブック向けのアプリケーションストアで、「Windows」マシンとLinuxマシンで動作するアプリを取り扱う。
これまでにAcer、ASUS、Dell、サムスンも各社独自のバージョンのAppUp Centerを開設すると発表しているが、PC向けのアプリだけではないという。この動きは最終的にはハンドヘルドデバイスや「スマート」テレビにまで広がるだろう。今後数カ月の間にさらなる発表があるだろう。
5:40 p.m.:最後にOtellini氏は、Intelは今後もさらに多くのものを発表する予定であり、現状に満足するつもりはないと述べた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ
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