IBMは企業顧客にMicrosoftとのつながりを断って欲しいようだ。
米国時間12月3日夜のWall Street Journal(WSJ)によると、IBMはLinuxをベースとした仮想デスクトップアプリケーションスイートを提供するという。サーバ上で稼働するため、デスクトップの高度なハードウェアもMicrosoftのソフトウェアも必要としない。すでに入手可能となっているこのLinuxベースのソフトウェアパッケージはバックオフィスサーバで稼働し、顧客はシンクライアントから利用可能だと同紙は報じている。
報道によるとこの「Virtual Linux Desktop」の価格は、選択したソフトウェアとサービスのレベルによって、1ユーザーあたり59〜289ドルになるという。IBMでは、企業顧客がこのソフトウェアパッケージを導入すると、Microsoftの「Windows Vista」「Microsoft Office」およびコラボレーションツールを維持するコストと比較して、1ユーザーあたり最大で800ドルを節約できると見積もっている、とWSJは書いている。
IBMは、現在の経済状況からくる圧力が追い風となって、「Microsoftフリー」のスイートの魅力はさらに高まると見ている。
「この方式でテクノロジを配備すれば、総コストの50%以上を節約できる」と、IBMでオープンソースおよびLinuxミドルウェア担当バイスプレジデントを務めるJeff Smith氏はWSJに語っている。「顧客はますます厳しさを増す経済状況に直面しており、お金の使い道すべてに目を向けている」
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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