ロサンゼルス発--Microsoftは米国時間11月6日に開催された技術セッションで、2009年末のホリデーシーズンに出荷されるPCに搭載できるよう「Windows 7」の開発を完了させる計画だと示唆した。
MicrosoftのディレクターであるDoug Howe氏は、PCの品質を向上させる「Velocity」プログラムに関するプレゼンテーションで、「Vista Velocity」プログラムを来春まで継続し、2009年の(9月の)新学期に出荷されるVistaマシンの改善に努めるとしたスライドを示した。同氏はまた、MicrosoftはWindows 7でもVelocityの取り組みを継続する予定だと述べた。
スライドとHowe氏のプレゼンテーションでは、Windows 7のリリース時期に関する大方の憶測を認めているように見えた。Windows 7のリリース時期については、2009年末のホリデーシーズンに出荷されるマシンに搭載できるよう同年中頃と見られているが、同社が明確になにか述べたことはない。このセッションの後、Howe氏は、Microsoftが2009年ホリデーシーズンを目指してWindows 7に取り組んでいることを実質的に認めた。
「確かに、(2009年の)ホリデーシーズンのフォーカスは、(Windows)7に向かうだろう」
これは衝撃的な情報というわけではないが、Microsoftは2009年に販売されるPC向けにWindows 7をリリースすることを公に明言しないよう努めてきた。パートナー企業に内々で出荷時期を知らせている一方で、同社は期限に間に合わない事態を避けようと、明確な広報活動を回避しようとしている。Windows Vistaが一般発売された2007年1月から3年以内にWindowsを出荷するというのが、同社の公式見解である。
Microsoftは先週のProfessional Developer Conference(PDC)でも、今週のWinHECでもこのタイミングについて新たな情報を明らかにしていない。同社はベータ版を2009年の早い時期にリリースすると述べ、リリース候補版は1つだけの予定であることを示唆しただけだった。
このセッションでは、Velocityプログラム自体についても若干の新情報があった。同プログラムは当初一部のコンピューターメーカーにしか開かれていなかったが、Microsoftはそのほかのハードウェアメーカーやソフトウェアメーカーにも広げようとしている。しかし、その基準や、テストに合格したコンピュータをどの様に推進していくかについて、いまだに明らかにされていない。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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