Sun Microsystemsが、携帯電話向けユーザーインターフェースを開発するためのツールキットをオープンソースで公開した。
Sunは米国時間8月14日、「Lightweight UI Toolkit」(LWUIT)のソースコードを「GPLv2+Classpath特例」ライセンスの下で公開した。このツールキットは「既製のグラフィカルコンポーネント」一式を含み、各種フォント、テーマ、アニメーション、および画面切り替え効果をサポートしていると、Sunは公開に合わせて出した声明で述べている。
「Sunは、LWUITを作ることにより、モバイル開発コミュニティへの関与を改めて確認するとともに、LWUITのコードをオープンソース化することにより、モバイル開発者が自分たちのアプリケーション向けにリッチでポータブルなインターフェースを迅速かつ容易に作成できるようにしている。こうした機能は、以前から開発者たちが求めてきたものだ」と、Sunの組み込みJavaソフトウェア担当シニアディレクター、Craig Gering氏は声明の中で述べている。
Gering氏はさらに、このツールキットを使用すれば、開発者は「Javaが搭載されたあらゆるデバイスで実行できる単一のインターフェースを作成」できるようになると付け加えた。
Sunによるツールキットのオープンソース化は、急速に変化するモバイル向けオープンソース分野における最新の開発事例の1つだ。フィンランドのMovialは2008年8月上旬に、Linuxベースのモバイル向けプラットフォームの規格統一を目指すLiMo Foundationに参加し、ブラウザベースのモバイル向けユーザーインターフェースを開発できるツールキットを提供している。また、「Symbian OS」もオープンソース化へと進んでいるほか、Googleのプラットフォーム「Android」(Google独自のJavaを使用)も2008年中に登場する可能性がまだ残っている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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