総務省の「ICT成長力懇談会」はこのほど、最終報告書「xICTビジョン」をとりまとめた。
同懇談会は、世界最先端の情報通信基盤を活用することにより、成長力強化に結実する政策を幅広い見地から戦略的に検討を行うことを目的に、2008年2月に設置。具体的には、日本における情報通信社会の現状評価や、2011年の地上放送デジタル化以降に追求すべき社会の理想像、ICTによる新たな成長戦略のあり方、成長力強化に向けた緊急的対応のあり方などの検討を行ってきた。
報告書では、日本のICT力の現状として、1992年に世界2位だった国際競争力ランキングを、2007年には24位にまで落としたことや、国内における地域間格差を指摘。今後はネットワークと社会基盤がITを原則とすることを鑑みながら、経済成長と環境を両立させる持続可能な成長モデルを目指すべきだと提言している。
また世の中の原則を変え、ICTの徹底的な活用を促す改革のための新しいコンセプトとして「xICT(エックス・アイ・シー・ティ)」を提示。xICTとは、ICTを掛け合わせるという意味で、ICT利用を深化させることにより、生まれ変わることを目標に、あらゆる産業・地域とICTの融合を促しICTによる経済成長を図っていく方針が打ち出されている。
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