「Windows XP」の終焉というのはひどく誇張されていたのかもしれない。
Microsoft最高経営責任者(CEO)のSteve Ballmer氏は、顧客がWindows XP提供の継続を求めるなら、2008年6月30日で販売終了という計画を再検討することもありうる、と語った。もっとも、これまでのところ顧客からそうした要望はないという。
ReutersによるとBallmer氏は米国時間4月24日、ベルギーで行われた記者会見のなかで、「XPの販売は終了となる。これは発表している。顧客の反応が変われば、われわれはいつでも目を見開いてさらに賢明な行動をとれるが、現時点では、XPの出荷終了を予定している」と述べたという。
大手コンピュータメーカーがWindows XPインストールモデルの販売を停止しなけらばならないという予定は、今も変わっていない。Windows XPのテクニカルサポートの中核は2009年4月まで提供され、その後も限定的なサポートは2014年4月まで継続する。
Microsoftは、「超低価格PC」と呼ぶ一部のPCについてはWindows XPの販売を継続する計画だ。このカテゴリに当てはまるコンピュータは比較的低速なプロセッサと小さなスクリーンを搭載し、多くの場合ストレージにハードディスクではなくフラッシュメモリを採用している。
Ballmer氏によると、消費者の多くが最新版のWindowsである「Windows Vista」を選んで購入しているという。しかし、新規購入するPCのほとんどにVistaが搭載されているので、多くは結果的にVistaを入手したことになるというケースだ。企業は消費者に比べてVistaの採用が遅れており、Windows XP以前のWindowsを使い続けているところも多い。
Microsoftはいまのところ、Windows XPの販売終了をさらに先延ばしすることは考えていないが、一方で「Windows 7」というコード名で開発中の新しいWindowsの準備を進めている。
2008年4月、Microsoft会長のBill Gates氏は、それまで同社が示していたWindows 7の開発スケジュールを大幅に前倒しして、たとえば開発者向けのバージョンなど、何らかの形で2009年中に登場させる可能性があることを示唆した。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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