文:Michael Kanellos(CNET News.com)
翻訳校正:藤原聡美、高森郁哉
2008/03/17 20:10
IBMは米国時間3月17日、プロセッサコア同士が大容量ファイルを高速でやりとりできるようする新しいオプティカルスイッチを発表した。
このスイッチは、まだ試験段階にあるものだが、光電子工学の最新技術を採り入れている。現行のチップでは、内部の信号は微細な配線上を移動する電子によって伝えられる。光子(光の粒子)に比べると、電子は移動速度が遅く、熱も発する。光電子工学の研究者たちは、光ファイバー通信技術を小型化してチップ内で実現したいと考えている。それがうまく行けば、縮小されたコンポーネントはシリコンで安価に生産され、コンピューティングパフォーマンスを向上させる一方で、消費電力を削減するはずだ。IBMの試算によると、銅配線ではなく光技術で接続されたチップは、現行チップに比べて、電力消費が10分の1に、コア間のデータ伝送速度が100倍になるという。
このスイッチは、コア間のデータの受け渡しを指示するコンポーネントで、さまざまな波長の光を同時に処理することができ、1秒あたり1Tビットの総帯域幅を実現する可能性がある。これは、現在のチップが持つ入出力通信システムをはるかにしのぐ性能だ。帯域幅の数値が大きくなれば、コア間におけるデータの遅延(レイテンシ)を短縮できる。また、コンピュータのチップ組み込めるほど十分に小型で、1平方ミリメートル内にこのスイッチを2000個搭載できる。
IBMは、動作中のコンピュータ内部に模した高温の過酷な環境でもテストを行い、スイッチが性能を維持できることを確認したという。
IBMやIntelのような大手や、Primarionのような新興企業など、数多くの企業がこれまで8年もの年月を費やし、光工学を現実のものにするために、シリコンレーザーや導波管などさまざまなコンポーネントを使った実験を行ってきた。その中でも、IBMが考案したデバイスは特に有望視されており、光の速度を遅くしてデータのエンコードを容易にした点が売りだ。しかし、そうしたコンポーネントが実際にコンピュータに搭載されるまで、少なくとも数年は待つことになるだろう。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
「S・ジョブズ氏が心臓発作」の誤報が広まった背景
Windows VistaにとってXPはライバルか?--マイクロソフト グローバルマーケティング担当Brad Brooks氏
「iPodを日本で一番売りたい」--ビックカメラ有楽町店に聞く新iPodの魅力
ソフトバンク株価の下落加速--iPhone一巡し資金繰りを懸念
ユーザー中心アプローチの時代
台頭するスーパーインフルエンサー--Universal McCann調査より
ネットワーク型産業構造への衣替え?
iPhonista Nightの事後報告
SoftBankは誰に好評なのか?
スパム
アフィリエイトの仕組みを知らない?技術者のITリテラシー
OSC2008Tokyo/Fallで勉強会大集合開催
月5000円を得るための代償
iPhone2.2では、絵文字に対応?
すでに土砂降りのIT業界
ココが変わった、新型「ニンテンドーDSi」--「ニンテンドーDS Lite」と比較
フォトレポート:本体が分離するNTTドコモの「セパレートケータイ」の謎に迫る
話題のスマートフォン、写真で見るBlackBerry Bold
こんなものもありました--CEATECで見つけたオモシロ新技術たち
「iPhone 2.2」アップデートの概要が明らかに--App Storeのインターフェースなど変更
ケータイはまだまだ進化する--CEATECで見た未来の技術
こんなものもありました--CEATECで見つけたオモシロ新技術たち
ケータイはまだまだ進化する--CEATECで見た未来の技術
まるで「宇宙ケータイ」--太陽電池で発電する、au端末のコンセプトモデル
[レビュー]2011年画質を備えた高画質、多機能Blu-ray--ソニー「BDZ-X95」
今週の新製品総チェック:よりモバイルPCとして進化した「Let's note」が登場
今週の新製品総チェック:フルサイズCMOS搭載のキヤノン「EOS 5D Mark II」が登場
今週の新製品総チェック:第4世代iPod nano登場、ソニー「α」、松下「LUMIX」に新機種もメンバー限定サービスをご利用いただく場合、このページの上部からログイン、またはCNET_ID登録(無料)をしてください。