Xeroxが新しいスマートペーパー技術を実用化すれば、事務の仕事が少し楽になるかもしれない。
XeroxのPalo Alto Research Center(PARC)は米国時間10月4日、デジタル文書と紙文書に関する新技術3件を発表した。
その1つ、ハイブリッドカテゴライザは、コンピュータビジョンなどの機械学習技法を用いてデジタル文書に含まれる文字と画像を解釈し、その両者をリンクさせて分類できるようにするソフトウェアだ。保険会社であれば、自動車の画像を含む文書を住宅保険のフォルダではなく自動車保険の請求フォルダに人手を使わず自動的に保管できるようになる。
2つ目の技術は「知的編集(intelligent redaction)」と呼ばれているコンテンツ検出技術で、デジタル文書に含まれる機密情報を探し出し、それを含む部分や段落を暗号化したり、機密データを削除したりする。病院であれば、訴訟により患者の医療記録を外部の医者に提出しなければならない場合、患者のプライバシーに関する秘匿すべき情報を暗号化できるようになる。
3つ目に同社が発表したのは、紙文書のための新しいセキュリティ技術だ。いわゆる赤外線特殊印刷を用いたコピー防止技術で、ホログラムを作成して紙に埋め込む。この技術を適用した文書に赤外線を照らすと隠し文字が現れるため、原本か否かを判定できる。同社の最高技術責任者(CTO)であるSophie Vandebroek氏は、出生証明、あるいはクーポン券や映画の入場券などに使えるだろうと話す。
「こうした技術は多くの分野でさまざまに活用できるだろう」(Vandebroek氏)
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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