UPDATE 米国時間9月2日は、Microsoftの「Open XML」ファイルフォーマットを標準文書形式として承認するか否かを決定する重要な投票の締め切り日である。締め切りを前にした報道では、先行きが不透明だと見ており、標準化手続きに対する不満もかなり多く指摘されている。
早期承認手続きを通じてOpen XMLをISO標準規格として承認するか否か決定する国際標準化機構(ISO)の投票は、2日までとなっている。
この投票は、Microsoftが2年近く前から進めている「Office 2007」のネイティブファイル形式であるOpen XMLファイルフォーマットを国際標準化するという取り組みにおいて重大なものとなる。ISO標準は、特に文書の長期的な保存を必要とする政府機関にとって重要である。
各国のニュース報道や加盟国のブログでは、最終的な結果発表の前にいくつかの国の投票内容を報じている。これらの報道によると、投票には条件が付加されているため、すぐにISOの承認を得ることはできないだろうという。
例えばドイツは、米国と同様に「条件付きで賛成」と投票している。一方インド、ブラジル、中国は、「条件付きで反対」と投票していると報じられている。
このような条件付きの投票があるために、Open XMLを担当する技術委員会は、6000ページからなる仕様にいくつかの技術的条件を追加しなければならないことになり、この作業には少なくとも2008年2月までかかると予測されている。
IBMのオープンソースおよび標準規格担当バイスプレジデントで、Microsoftを公に批判しているBob Sutor氏は先週、自身のブログの中で「投票結果がどうであれ、また、誰がなんと言おうと、OOXML(Office Open XML)がしばらくの間、JTC1規格にはならないことは明白である。課せられた条件を満たすことができず不適切であるとしてOOXMLを否決し、早期に手続きを停止しなければ、手続きやOOXML仕様に対してどのように感じているかにかかわらず、同手続きへの批判がくすぶり続けるだろう」と記している。
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