UPDATE Microsoftは米国時間8月28日、ここ数カ月間の沈黙を守ってきた「Windows Vista」の最初のアップデートについて詳細を明らかにした。それによると、Service Packは2008年の第1四半期に投入されるという。
Microsoftは数週間以内に、Vista用「Service Pack 1(SP1)」のベータ版のほか、Windows XPにとって3度目となるService Packのプライベートテストを開始する。同社は当初、このベータをあらかじめ選ばれた1万人のテスターにのみリリースする予定だが、対象をあとから拡大する可能性もある。既に、少数のテスターが「ベータプレビュー」版のテストをしている。
Vista用アップデートの中身の大半は、OSの安定性と信頼性の向上を狙った既存のフィックスや修正を集めたものになる。Vistaは2007年1月に一般発売された。
Windows事業部ゼネラルマネージャーのShanen Boettcher氏は、「多数の機能を追加することが、配信の目的ではない」と語っている。
ちょっとした強化点もいくつかある。なかで最も注目されるのが、Vistaの「BitLocker」機能を使って複数のハードディスクパーティションを暗号化できるというもの。
Boettcher氏は、「『OSのパーティションとデータのパーティションの両方を暗号化したい』というフィードバックが多数寄せられた」と述べる。
さらに、リムーバブルストレージ用ファイルフォーマットの「exFAT」や、システム起動の初期処理を行うBIOS(Basic Input/Output System)に代わるとされるEFI(Extensible Frmware Interface)も新たにサポートされる。
Vista SP1のダウンロード容量はかなり大きくなるようで、既存のテストバージョンに基づくと、容量はおよそ1Gバイトになるものと予想される。OSのアップグレードをインストールするには7Gバイトの空きハードディスク容量が必要となるが、パッチ適用後はそのほとんどが開放されると、Microsoftは述べる。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
地味ながら負荷の高い議事録作成作業に衝撃
使って納得「自動議事録作成マシン」の実力