モバイルゲームがさらにおもしろくなってきた。Intelは米国時間7月15日、「Extreme Edition」ブランドでは同社初のノートPC用CPUである「Core 2 Extreme X7800」を発表した。2.6GHzのデュアルコアプロセッサには、4MバイトのL2キャッシュと800MHzのフロントサイドバスが搭載され、Intelのモバイル製品群の中でも最高性能のチップとなっている。ゲーム愛好家にとってさらに興味深い点は、同チップの過速度保護機能が除去されており、ノートPCメーカーやユーザーらはX7800の定格クロックを超えた高性能を追求することができるという点である(もっともIntelは、オーバークロッキングにより生じる問題に関しては一切責任を負わないとしている)。
Intelの他のモバイル製品群と同様に、Core 2 Extreme X7800にも、エネルギーを節約するための「Low-Frequency」モードへとシステムを移行させるダイナミック・フロントサイド・バスや、システムがアイドル状態の間は消費電力を減少する「Enhanced Deep Sleep」などの省電力機能が含まれている。また「Advanced Media Boost」という機能は、ビデオ編集、音楽、写真に対してより高い性能を提供するためのもので、ゲーム機以外にもモバイルワークステーションやマルチメディアノートPC向けに同チップを販売しようとするIntelの意図がうかがえる。
Intelは、Core 2 Extreme X7800は前世代のデュアルコアプロセッサと比較して性能が28%向上していると主張している。ただしこの数字は、2006年1月にリリースされた初期のモバイルデュアルプロセッサの1つ「Core Duo T2600」と比較したものである。現在市場に出回っている「Core 2 Duo」プロセッサと比較すれば、X7800の性能の増加はそれほど大きくないのではないかと思われる。とはいえ、ゲーム向けノートPC用プロセッサが登場したことは注目に値するし、これと(Alienwareの「Area 51 m9750」のような)デュアルSLIグラフィックスを組み合わせれば、モバイル市場にデスクトップレベルのゲーム性能が実現されることが期待できる。X7800プロセッサを搭載したノートPCは、2週間ほどで市場に投入される予定である。同プロセッサだけでも851ドル(現在最高機種のCore 2 Duo CPUよりもさらに300ドル高い)であるため、貯金を始めておいたほうがよさそうだ。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
地味ながら負荷の高い議事録作成作業に衝撃
使って納得「自動議事録作成マシン」の実力