Microsoftが次世代サーバOSのカギを握るベータテスターを獲得した。Microsoft自身だ。
同社はここ数週間で、Microsoft.comを運用する80台のサーバのうち79台をまだテスト中のサーバOSの新バージョン「Windows Server 2008」に切り替えた。また、バージョン同士の比較のため、同社では意図的に既存サーバOSの「Windows Server 2003」を運用するマシンを1台残している。
Microsoftの技術製品マネージャーEric Woersching氏は自身のブログに、「パフォーマンスや信頼性を損なうことなく新しいOSと新しいウェブサーバをこのような環境に導入するのは相当な大仕事だ」と書き込んでいる。
Microsoftの切り替えアプローチに強い関心がある人々のために、同社はWoersching氏と2人のMicrosoft.com運用マネージャーが話をしている38分のビデオを公開している。
Microsoftは、同ソフトウェアのベータ版第3弾を4月にリリースしており、今週も、テスト版のアップデートを技術ベータテスターに提供している。同社によると、コードは2007年中の最終承認を目指すが、同製品の正式な発売は2008年にずれ込むかもしれないという。
ウェブサーバを監視するNetcraftでは、Microsoft.comの切り替え作業に今週気付いていた。同社のまとめでは、既に約2600カ所のサイトがWindows Server 2008を運用しているという。
Netcraftは自社のウェブサイトに「Windows Server 2008を運用中のサーバの一部はMicrosoftのものだが、大部分は他社のものだ」と書き込んでいる。同社の指摘によると、Microsoftには、本番サイトでベータソフトウェアを利用できるようにする「Go Live」というプログラムがあるという。
Netcraftによると、早いスタートを切ってはいるが、Windows Server 2008がそれほど早急にウェブサイトの標準になるとは思えないという。
Netcraftは、「Windows Server 2003のインストールベースがWindows 2000のそれを上回るまでには数年かかっており、今でも500万カ所のサイトがWindows 2000を運用している」と語っている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ
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