カリフォルニア州ロサンゼルス発--Microsoftが「Windows Vista」を累計約4000万本販売した。Bill Gates氏が米国時間5月15日にハードウェア開発者に明らかにした。
Gates氏は当地で開催の「Windows Hardware and Engineering Conference(WinHEC)」で基調講演を行い、その冒頭で、この数字はWindowsにとって最大のライバル各社の総インストールベースを上回る、と皮肉った。
Gates氏は、「先週時点で約4000万本(が販売された)。これは前回のメジャーリリースだったWindows XPの2倍の普及速度だ」と語っている。
Microsoftはまた、既に同社のウェブサイトからリークしたニュースを正式に認め、2007年中に完成予定の「Windows Server Longhorn」の正式名が「Windows Server 2008」になったことも発表した。
Gates氏はWindows Server 2008の愛称を発表しながら、躍動感に欠ける製品名を付ける傾向にある自社を自虐的にからかった。
Gates氏は、「名前は一生懸命考えている。いくつかアイデアを考えたが、結局はWindows Server 2008に落ち着いた。ここまでわかりやすい名前を選んだことには自分たちでも驚いている」と語った。
Gates氏はまた、「Windows Home Server」製品関連の新パートナーとして、GatewayやMedionなどを紹介した。Microsoftは既に、HPが同技術をベースにしたホームサーバを2007年中に投入することを明らかにしている。
Gates氏は、同製品について「秋には出てくる」と述べた。同氏はまた、より規模の小さなシステムビルダーと呼ばれるコンピュータメーカーでもWindows Home Serverの製造が可能になることを明らかにした。Microsoftでは、写真、映画、楽曲といった各種メディアの一元管理レポジトリや、家庭にあるPCのシームレスなバックアップ手段として同製品を位置づけている。
Microsoftはまた、同社がIDCに委託した調査結果も発表した。これによると、MicrosoftがWindows VistaやWindows Server 2008で1ドルの利益を得るごとに、ほかの技術企業は18ドルの利益を得ることになるという。IDCはまた、他社による両OS関連製品やサービスの売上が1200億ドルを突破することも明らかにした。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ
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