Adobe Systemsは、2007年春に「Adobe Creative Suite 3」(CS3)をリリースしようとしているが、現行バージョンでは「Windows Vista」をサポートしないことを明らかにした。
Adobeは、自社のOS対応計画を説明した文書(PDFファイル)を3月にリリースしている。
Adobeによると、Windows VistaにおけるCreative Suite 2.0の使用は「非推奨」としており、これら製品をVistaに対応させるアップデートは予定していないという。
Adobeは声明で、「『InDesign CS2』『Illustrator CS2』『Photoshop CS2』を含む一部の製品は、Windows Vistaでもインストールや実行が可能となっているが、重大ではない既知の問題が複数発見されている。『Acrobat 7.0 Professional』などはWindows Vistaに対応していない」と述べる。
同社によると、Vistaにおける「Creative Suite 2.3」の使用に関しては重大な問題は発見されていないという。
Adobeは、米国時間3月27日にニューヨークでCS3の発表会を予定している。同社幹部らによると、これはAdobe史上最大規模の製品発表会になるという。
CS3は、「Windows Vista Home Premium」「Windows Vista Business」「Windows Vista Enterprise」「Windows Vista Ultimate」の各32ビット版で動作する設計になっている。同スイートはIntelベースのMacにも対応する。
Adobeの最高経営責任者(CEO)であるBruce Chizen氏は、先ごろ行われたCNET News.comとのインタビューで、Vistaが実際にいつ出荷されるかということが不確定だったためCS3ではVistaのグラフィックス機能を完全には活用しない、としていた。
「またもう1つの理由は、特にクリエイティブな顧客について、どのくらいの数の顧客が本当にインストールされたVistaを使い、仕事に見合う効果が出るかということだ。それに、Microsoftの技術を売り込もうという願望はわれわれにはない」とChizen氏は語っている。
Adobeによると、1月下旬に先行受付が開始された写真管理アプリケーションの「Photoshop Lightroom」とVistaの互換性テストはまだ終わっていないという。これまでのところ、CDやDVDの作成に関する問題が明らかになっている。同社によると、Vista向けにアップデートを行うかどうかはこれから判断するという。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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