富士通は11月29日、ウェブサイトの制作者や管理者向けのアクセシビリティ診断・修正ツール「WebInspector Pro」を開発したと発表した。12月1日から販売を開始する。
同社によると、最近は日本規格協会や総務省によるウェブアクセシビリティ関連規格、運用方針の策定を受け、自治体などを中心にアクセシビリティ対策の需要が高まっているという。
WebInspector Proは、富士通が2003年7月から無償提供するウェブアクセシビリティ診断ツール「WebInspector」にHTMLやXHTMLの修正機能を付加した製品。JIS規格などに基づき、高齢者や視覚障害者などにとってのウェブサイトの利便性を診断、問題点を修正する。
具体的には「音声読み上げソフトを使って閲覧できるよう画像に代替テキストを付与してあるか」「色覚障害者にとって背景色と文字色は読みやすい組み合わせになっているか」――などを判別する。また問題点を検出すると同時に、関連するアクセシビリティのガイドラインを表示する。これにより、専門知識がないウェブサイト制作者・管理者でも、問題点の詳細と対処法を理解できるという。
対応OSはWindows 2000 Professional SP4/XP Home SP2/XP Professional SP2。外部ソフトウェアとしてJava 2 Platform Standard Edition (J2SE) V1.4以上と、Internet Explore 6.0 SP2以上が必要となる。
価格はCD-ROM版が1ライセンスあたり9300円。コピーライセンスは5ライセンスあたり3万5700円。ダウンロード版が1ライセンスあたり6400円。富士通では2009年3月末までに6000本の販売を目指す。
なお同社では12月1日から、無償提供するアクセシビリティ診断ツール群の英語版をバージョンアップし、新たに中国語版、韓国語版を追加する。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」