JBossが同社のJavaソフトウェアスイートと、サービス指向アーキテクチャ(SOA)戦略の重要な要素となっているインテグレーションサーバをアップデートする予定だ。
JBossはベルリンで開催されるユーザーカンファレンスにおいて現地時間20日に、複数のアプリケーション間でデータを移動するのに利用するソフトウェア「JBoss ESB」を12月にリリースすると発表した。
同カンファレンスでは、「JBoss Application Server 5.0」に搭載が決まっている一部の機能についても、詳細が明らかにされた。同サーバは12月にベータテストを行い、2007年に一般提供が始まる予定だ。
LinuxディストリビュータRed Hat傘下にあり、アトランタに拠点を置くJBossは現在、オープンソースソフトウェアコンポーネントの「スタック」を組み合わせ、SOAを構築していると、同社の製品マネジメント担当バイスプレジデントShaun Connolly氏は述べた。
SOAとは、アプリケーションを部品化し、標準化する設計方法のことを指す。SOAを採用することでソフトウェアは再利用可能になり、顧客にとってはコスト削減につながる。
JBoss ESBは、IBMの「WebSphere MQ」といった、ほかのインテグレーション製品およびメッセージングプロトコルと連係できるという。また、異なるXMLフォーマット間の転換もしくは変換も可能だ。
Connolly氏は、「Java Business Integration 2.0」の仕様が標準化され次第、JBossはオープンソースインテグレーションサーバの1つであるJBoss ESBをこれに対応させる考えだと話している。さらにJBossは、Service Component Architecture(SCA)にも関与し、情報収集を続けていくという。SCAとはSOAに関連した仕様の1つで、同社は、これが市場に十分浸透した場合には、同仕様をサポートする意向だ、と同氏は述べる。
JBossは2007年に、Application Server 5.0が、Javaの標準プラットフォーム「Java Enterprise Edition(EE) 5.0」上で確実に動作できるようなることを予定している。同アプリケーションサーバにはまた、Microsoftの「.NET」など他言語で記述されたWebサービスとの連係性を強化するよう改良が加えられた、Webサービスソフトウェアも含まれるという。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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