サンフランシスコ発--技術の流行は移り変わるが、昔からあるメインフレームが完全に消え去ることはないようだ。
当地で開催のカンファレンス「Oracle OpenWorld」でメインフレームが大きく取り上げられた。Hewlett-Packard(HP)の最高経営責任者(CEO)Mark Hurd氏は米国時間10月24日、HPがOracleとIntelと共同で、メインフレーム上で稼働する古いアプリケーションを、IntelのItaniumプロセッサとOracleのアプリケーションを搭載したHPサーバに移行するのを支援するサービスを開始すると基調講演で述べた。
講演でHurd氏は、HPは自社のバックオフィス技術を近代化および合理化する3年計画の2年目にあり、その計画にメインフレームが入り込む余地はないと語った。
「わたしはメインフレームのファンではない」(Hurd氏)
IT関連予算の約65%がメインフレームの維持に費やされている、とHurd氏は述べた。同氏は、最高情報責任者(CIO)であるRandy Mott氏の下でIT部門の仕事を可能な限り自動化することで、同社組織がメンテナンス業務から離れられるようにしたいと語った。これは、HPが管理しているサーバやアプリケーションの数を減らすことにもなり、冷房や電源費用を削減することにも寄与すると同氏は述べた。
HP、IntelおよびOracleは、顧客のアプリケーション要件を評価し、類似のアプリケーションを動かせるItaniumサーバを提案し、メインフレームを利用している慎重な顧客が移行できるよう支援する予定だ。
しかし、別の発表の中で、Oracleは逆の役割を演じている。同社は、IBMとパートナーシップを組んで、メインフレームをサポートするという発表を行っている。
企業の技術担当役員には、「今動いているものはいじるな」という戦略に従うかなり保守的な人たちも多い。多くの顧客は、隅々まで知り尽くしているメインフレームで重要なアプリケーションを動かすことに満足している。IBMとOracleは同日、それらの顧客を視野に入れ、IBMの「System Z」メインフレームでLinuxを稼働している顧客にOracleのアプリケーションを販売する努力を共同で進めていくと述べた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ
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