Microsoftは「Windows XP Starter Edition」に搭載しているいくつかの機能を、近々発売される次世代OS「Windows Vista」にも採用する予定だ。
MicrosoftでWindows XP Starter Editionを担当するディレクターMike Wickstrand氏によると、同社はXP Starter Editionに搭載しているビデオヘルプ機能を、Vistaの全バージョンに取り入れる計画だという。
これまでテクノロジはほとんどの場合、まずアーリーアダプターやヘビーユーザー向けに提供され、その後ビギナー向けに提供されていくという、経済用語の「トリクルダウン」に当てはめて考えられてきたが、同氏によると、今回の取り組みは、トリクルダウンとは逆の「『トリクルアップ』によるイノベーションだ」という。
XP Starter Editionは、市販PCにインストールされた形でのみ提供される。Vista Starter Editionは2007年初めに発売予定で、その他すべてのバージョンのVistaと同時に発売されることになる。
XP Starter Editionは、2004年11月に発売されて以来、発展途上国でこれまで100万世帯以上に販売しており、25カ国語をサポートしている。Vista Starter Editionでは79カ国語をサポートする予定だ。
Wickstrand氏は、「いままで進出することができなかった市場に深く関わっていきたい」と述べる。
Vista Starter Editionではまた、同時に開けるウインドウの制限が無くなる。XP Starter Editionでは、ユーザーが同時に開けるウインドウの数は3つに制限されている。しかし、Vista Starter Editionで同時に起動できるプログラムの数は、XP Starter Editionと同様、3つに制限されるという。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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